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先輩より先に評価された私が、素直に喜べなかった理由

私は昔から、何にでも一生懸命に取り組むタイプだったわけではありません。

もちろん、与えられた仕事はきちんとやっていました。

ただ、「会社を変えたい」とか、「誰よりも成果を出したい」といった強い思いを持っていたわけではありません。

そんな私が少し変わったのは、入社して数年がたち、会社からある評価を受けたことがきっかけでした。

今回は、私が仕事に少し本気で向き合うようになるまでの話を書いてみたいと思います。


入社1年目に大切にしていたこと

入社1年目は、本配属ではなく、OJT研修として社内のさまざまな部署を回りました。

その頃の私が意識していたのは、なるべく多くの人と仲良くなることでした。

当時の私は、この会社で長く働いていくつもりでした。転職についても、ほとんど考えていませんでした。

それなら、いろいろな部署の人と良い関係を築いておいた方が、今後の仕事がしやすくなる。

困ったときにも相談しやすいですし、何より、会社で過ごす時間が楽しくなると思っていました。

会社の部活動にも、3つほど入りました。

競技そのものに興味があったことに加えて、普段の仕事だけでは接点のない人とも話してみたいという気持ちがありました。

当時は深く考えずにやっていたことでしたが、今振り返ると、この頃に築いた人間関係は、その後の仕事でも大きな助けになりました。


製造現場で、さまざまな考え方に触れた

入社2年目からは、製造現場で働きました。

現場の先輩方には、本当に良くしていただきました。

私は大学院を卒業して入社しましたが、製造現場での経験はほとんどありません。

設備の癖や作業のコツ、異常に気づく感覚など、現場でしか身につかないことを毎日のように教えていただきました。

一緒に働く中で強く感じたのは、

「人には、本当にいろいろな考え方がある」

ということです。

経験の長い人。

慎重に仕事を進める人。

思い切って新しいことに挑戦する人。

人によって得意なことも、仕事に対する考え方も違います。

そうした人たちと一緒に働けたことは、自分にとって大きな経験だったと思います。

一方で、その頃の私は、特別仕事に熱心だったわけではありません。

与えられた仕事はこなしていましたが、自分から課題を見つけて何かを変えようという気持ちは、まだありませんでした。


昇格推薦を断ろうとした

そんな私に製造に配属されてから数年後、転機が訪れます。

上司から、昇格推薦の話をいただいたのです。

しかし、私は素直に喜ぶことができませんでした。

上司には、

「私はまだ、その推薦に見合う仕事ができていないと思います」

と伝えました。

製造現場には、私よりも経験が長く、仕事にも詳しい先輩方がたくさんいました。

私は大学院卒として入社していたため、採用区分の違いによって、先輩方よりも給与が高い立場でした。

それにもかかわらず、自分はその給与や評価に見合う仕事ができているのだろうか。

むしろ、現場のことをよく知っている先輩方の方が、自分よりも会社に貢献しているのではないか。

そう感じていました。

そのため、さらに昇格推薦を受けることに、申し訳なさのような気持ちがありました。

上司からは、それまでの仕事ぶりや姿勢を評価していると説明していただき、最終的には推薦を受けることになりました。

そのとき、嬉しさと同時に、

「会社は、自分が思っていた以上に自分を見てくれていたんだ」

という驚きがありました。


「給与に見合う仕事をしよう」と思った

この出来事をきっかけに、私の仕事への向き合い方は変わりました。

それまでは、

「与えられた仕事をきちんとやる」

という感覚でした。

しかし、会社が自分を評価してくれたのであれば、その期待に応えたいと思うようになりました。

そして、現場の先輩方からも、

「あいつなら、その給与をもらっていても納得できる」

と思ってもらえるような仕事をしたい。

そう考えるようになりました。

それ以来、

「会社のために、自分からできることはないだろうか」

と考える時間が増えました。

誰かから指示されるのを待つのではなく、自分で課題を見つけ、何かを始めてみたいと思うようになったのです。

今振り返ると、この昇格推薦が、私にとって初めて本気で仕事に向き合うきっかけだったのだと思います。


あの時の評価が、今の自分につながっている

今の私は、

「変えたいことがあるなら、自分で動いてみよう」

と考えることが多くなりました。

ただ、入社した頃から、そのように考えていたわけではありません。

以前の私は、与えられた仕事をきちんとこなしていれば、それで十分だと思っていました。

そんな自分が会社から評価されたことで、

「その評価に見合う仕事をしたい」

「今度は自分から何かを始めてみたい」

と思うようになりました。

もし、あの時に会社から評価されていなかったら。

もし、あの時に昇格推薦を受けていなかったら。

今の私は、少し違っていたかもしれません。

評価されることは、ただ嬉しいだけではありません。

時には、

「その期待に応えられる自分になりたい」

と思わせ、人の行動を変える力もあるのだと思います。

次回は、仕事への向き合い方が変わった私が、初めて自分から周囲に声をかけ、チームで改善活動に取り組んだ話を書いてみたいと思います。

皆さんにも、誰かの言葉や評価をきっかけに、仕事への向き合い方が変わった経験はあるでしょうか。

上司や同僚から言われて嬉しかったことや、仕事のモチベーションが上がった出来事があれば、お気軽にコメントで教えていただけると嬉しいです。

始めたばかりなので、スキやフォローもしていただけると、とても励みになります。

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