from図書館返却本棚その19 「方向音痴矯正読本」北村壮一郎
恥ずかしながら方向音痴であります。
何十年と運転している地元でも、十字路で高確率で目的地の「反対に」曲がります。
考えれば考えるほど逆にいきます。
ならば考えた方と逆に行けばですって?
俺 様 の 方 向 音 痴 を 舐 め ん な よ ?
それでも逆に行くのが我ら選ばれた種族!
……いや選ばれなかった人か。
故に普段の日常生活においてもカーナビはほぼ必須であります。
特に人を載せているときは。
自分一人のときは迷っても気にしませんけど。
でもあれですわ、大都会はカーナビあっても無理っすわ(-_-;)
だって立体交差とか入り組んでるじゃん……。
範馬勇次郎とか近くにいたらGPSの精度ガタ落ちするじゃん……。
そんな私がこの本を手に取ったのは必然だったと言えるでしょう。
著者はどんな人?
趣味は旅行で、どうやら方向音痴とは縁のなかった方。
そんな人がなぜか方向音痴の改善メソッドを思いつき、会社まで作って方向音痴レッスンのスペシャリストとして活躍中……とのこと。
いやあ、なんでも商売になるもんですね〜(^^)
消去法で必要な情報だけを残していく
例えば巨大な駅構内などでは、すべての情報を把握しようとせずに、自分が必要とする情報・ルートだけを覚えるようにするといい。
でも自分が必要とする情報・ルートがそもそも私にはわからないことが多い(-_-;)
まあ私はめったにでっかい駅などには行かないので、そもそも覚える気がないのですが。
ただし余計なことは覚えない、という覚悟は確かに重要だと思います。
私が出会った愉快な方向音痴の仲間たち
「道を覚えるときに何を目印にしますか?」
「雲の形(本気で)」
ここではいろいろユニークな方向音痴の方々のエピソードが語られていますが、一番気にいったのはこのエピソード。
この人は方向音痴など治す必要はないのではないでしょうか。
そんなものを超越したエリート的存在だと私は思いました。
方向音痴は女性、は間違い
方向感覚に関わる脳の構造部分には、男女差は確認されていないとのことです。
ここからは筆者の推測ですが、昔カーナビなどがなかった時代、彼女を車に乗せてさっと目的地にたどり着けるというのは大きな魅力に映ったことでしょう。
つまり男は女の子にいいとこ見せるために方向感覚を鍛えるべしという必要性が、いまよりも切実だったと。
なるほどこれは納得できる推測です。
そうえいば私だって若かりし頃は、女子を隣に乗せた時は顔は笑顔だけど目ん玉ギョロギョロ脳みそはフル回転、てなもんでした。
方向音痴の原因は脳の鍛え方にあった
イギリス・ロンドンのタクシー運転手といえば、地図を完璧に覚えていないと資格が取れないと言われています。
そのタクシードライバーの脳には共通の特徴があって、海馬と呼ばれる空間認識を司る部位が大きいそうです。
これはもともと小さかった人でも、地図を覚えようと努力することで海馬が大きくなるそうなので、「方向感覚を司る脳は鍛えられる」といって良さそうです。
地図は見るものではなく読むもの
地図を読むのが苦手な人は、ただ地図を一つの絵のようにぼんやりと眺めているだけだそうです。
逆に読める人は、文字通り書かれている情報を読み取ろうとする人。
地形、方向、特徴的な建物の名前、これらの情報を地図上で把握しようとする人が、「地図が読める人」とのこと。
私などはもはや地図を眺めることすらせずにカーナビに行き先を指示することしかしないので、もうだめかも知れない……。
方向音痴克服のトレーニング:アンカーを使って街を歩く
アンカーとは錨。ここでは地図上にある目立つ目印のこと。
これをぽんぽんぽんと脳内で設置していって、それを辿って目的地につくようにトレーニングすることが効果的とのこと。
そのアンカーはなんでもいいわけではなく、自分が興味あるもの、好きなものが良いらしいです。
グルメに興味がないマンガオタクがアンカーとするならば、おいしいと評判のラーメン屋よりも地味な書店のほうが効果がある、ということですね。
これは感覚的に確かにわかります。
でもそのアンカーにたどり着くためのアンカーが必要なんですよね、我々には……。
そしてそれを増やしすぎると端からどんどん忘れていくという……。
道を曲がるときには、過去と未来にアンカーを打つ
なんかかっこいい!
道を曲がる時の記憶が、もっとも重要なのだそうです。
だから道を曲がる前と後にアンカーを打つ。
なぜなら、行きと帰りでは見た目が逆転するから。
曲がる前だけ覚えていても、帰り道では役に立たないわけです。
これはもう、本当にそのとおりだと唇を噛み締めながら実感してます。
2箇所目印を覚える!
これを私も鉄則にしたいと思います。
まとめ
この後、
脳内マップで記憶を形にする
迷ったら動かず立ち止まって深呼吸
頼りになるスマホ、その使い方の注意点
などの興味深い項目が並びますが、最後に一つだけ紹介しましょう。
幸せな人ほど方向音痴になる?
これは筆者の感覚的なものだそうなのですが、方向音痴の人には楽観的な人が多いそうです。
確かに私もそうかな。
それとなんとなく助けてあげたくなる愛されキャラが多いと。
だから道なんか覚えなくても周りが助けてくれるので問題ないと。
ううむ、これはちょっと私は違うかも。
いや、愛されキャラではあるのですが(笑)、方向音痴をバカにされることも多かった(泣)
まあこれは仕方がないですね。
ということでとても意外と(といったら失礼ですが)面白くてためになる本でした。
とりあえず
曲がり道の前後を覚える
これだけは実行しようと思います。
