【大人の勉強法TOP7】第1回:「まとめて」は挫折の元。歯磨きレベルで勉強を日常化するコツ
全体のまえがき
以前、【大人の勉強】について全10回にわかっていろいろと書きました。
今回から、より具体的な【勉強の方法】について、7つ厳選して紹介していきたいと思います。
「TOP7」と銘打ってはいますが、効果の高い順に並べたランキングになっているというわけではありません。
ですが、独学で以下の資格を取得してきた私による経験に基づいたおすすめ順ではあります。
ファイナンシャル・プランニング技能士2級
宅建士
損保大学資格
保育士
建設業経理士2級
危険物管理者乙4
その他業務に必要なあれやこれや
ということで勉強したい人、勉強せざるを得ない人の何かのお役に立てば幸いです。
ではさっそくいってみましょう\(^o^)/
まえがき
社会人になってからの勉強は、時間の確保が最大の課題です。
日々の業務や生活に追われる中で、資格取得や新しいスキルの習得を目指すのは簡単なことではありません。
そんな私たちが陥りがちな最大の罠が「休日にまとめて勉強しよう」という考え方です。
平日は疲れているからとテキストを閉じ、週末に数時間を確保しようと目論む。
しかし、いざ休日になると別の用事が入ったり、あるいは平日の疲れがどっと出たりして、結局1秒も机に向かわずに終わってしまう。そんな経験はないでしょうか。
大人の勉強において最も重要なのは、気合や根性ではありません。
いかにして勉強を始めるハードル、そして続けるハードルを極限まで下げるかです。
目指すべきは「歯磨き」のレベルです。毎日やらないと気持ち悪い、無意識にテキストを開いてしまう状態を作ることが、長期的な学習の基盤となります。
今回は、そのための具体的なマインドセット「0を避ける」と、それを実現するための3つのマイルール、そして習慣化の強力な武器である「イフゼンプランニング」についてお話しします。
マインドセット:1Pでも読んだら勝ち。0はとにかく避ける
連載全体の基盤となる最も重要なマインドセットがこれです。
真面目な人ほど「勉強するなら最低でも1時間は確保しなければ」「テキストを1章分は進めないと意味がない」と思い込んでしまいがちです。
しかし、この完璧主義こそが挫折の最大の原因です。
まとまった時間が取れないと分かった瞬間に「今日はもういいや」と投げ出してしまうからです。
大人の勉強において避けるべきは、質が低いことでも、時間が短いことでもありません。
「1秒も勉強しなかった日(0の日)」を作ってしまうことです。
0が1日、2日と続くと、再開するためのエネルギーはどんどん大きくなり、やがて完全に習慣が途切れてしまいます。
だからこそ「1Pでも読んだら勝ち」「問題を1問でも解いたら勝ち」と、ハードルを極限まで下げておきます。
寝る直前に「今日は全く勉強していない」と気づいたとしても、ベッドの中でテキストを1ページだけ開いて閉じる。
それだけで、その日は「勉強した日(1の日)」になります。
0と1の間には、天と地ほどの差があります。
どんなに忙しくても、決して0にはしない。
この執念のようなマインドセットが、毎日の学習を「歯磨きレベル」の習慣へと昇華させてくれるのです。
まずは今日、1ページだけテキストを開くことから始めてみませんか。
意志の力に頼らない「イフゼンプランニング学習法」
習慣化について語る上で欠かせないのが、イフゼンプランニングという心理学の手法です。
これは「もしAが起きたら、Bをする(If A, Then B)」というように、行動の条件と内容をあらかじめセットにして決めておくテクニックです。
人間の脳は、その都度「さて、何をしようか」と決断することに大きなエネルギーを消費します。
「今日は疲れたから勉強しようか、やめようか」と迷う時点で、すでに挫折へのカウントダウンは始まっているのです。
イフゼンプランニングを使って「この状況になったら、自動的にこの行動をとる」と脳にプログラミングしておくことで、意志の力に頼らずに勉強をスタートさせることができます。
私の場合は、このイフゼンプランニングを日々の生活の中に組み込み、以下の4つのルールとして運用しています。
マイルール1:スキマ時間は勉強する
ほんの5分でもスキマ時間があれば(If)、勉強します(Then)。
そのために、事前に電子書籍版テキストやスマホの学習アプリを準備しておきます。
そして普段は、つまり試験本番が迫っているなどというときでなければ、私の勉強時間はこのスキマ時間オンリーです。
わざわざデスクに座って気合い入れて、などということは気が向かない限りしません。
マイルール2:外食時のメニュー到着までの時間は必ず勉強する
これは「外食で注文を終えたら(If)、メニューが到着するまで勉強する(Then)」というルールです。
週末のランチなど、外食に出かける機会は誰にでもあります。
お店に入り、注文を済ませてから料理が運ばれてくるまでの時間は、だいたい10分から15分程度でしょうか。
この隙間時間を、ただなんとなくスマートフォンを眺めてSNSをスクロールして過ごすのは非常にもったいないことです。
私はこの時間を、勉強のゴールデンタイムと位置づけています。
料理が来るまでの短時間であるという「タイムリミット」が存在するため、家でダラダラと机に向かうよりも圧倒的に高い集中力を発揮できます。
電子書籍でテキストを数ページ読み進めることもあれば、暗記用のメモを確認することもあります。
たかが10分でも、これが積み重なれば膨大な時間になりますし、何より「今日も少し勉強できた」という自己効力感につながります。
ただし、これは一人で外食するときだけです。
誰かと一緒の時は、会話などを楽しむようにしています。
マイルール3:半休日はサードプレイス(図書館かマクドナルド)にいく
3つ目のルールは「仕事や用事が午前中で終わり半休状態になったら(If)、そのままサードプレイスに向かう(Then)」です。
自宅という空間は、あまりにも誘惑が多すぎます。
テレビ、漫画、ふかふかのベッド、あるいは片付けなければならない細々とした用事。
意志の力だけでこれらの誘惑を断ち切り、自宅の机でテキストを開くのは至難の業です。
だからこそ、物理的な環境を変えてしまうのが一番の近道です。
私の場合は、予定が早く片付いて午後が空いた時、そのまま自宅には帰りません。
地元の図書館かマクドナルドといった「サードプレイス」に直行します。
場所を変えることで、脳のスイッチが自動的に「勉強モード」に切り替わります。
周りに適度な雑音があり、他人の目がある環境のほうが、かえって集中できるという方も多いはずです。
「家に帰ったら勉強しよう」ではなく、「家には帰らずに勉強場所へ行く」という動線をあらかじめ設定しておくことが、継続の鍵となります。

次回は、習慣化の次に重要となる学習の全体戦略「テキストを読み込む前に過去問を解く学習法」について解説します。
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