【大人の勉強法TOP7】第6回:【集中】ゲーム性を活用!ポモドーロと新技法「スレイ・ザ・ポモドーロ」
まえがき
前回は、デジタルとアナログを使い分けて知識を体系化するノート術についてお話ししました。
しかし、どれほど素晴らしい学習戦略やツールを用意しても、人間の集中力には限界があります。
学習が進むにつれて必ず直面するのが「飽き」や「集中力の低下」という高い壁です。
今回は、この壁を乗り越えるための特効薬として、時間管理の基本であるポモドーロ・テクニックと、私が編み出した(あるいは言い訳として生み出した)新技法についてご紹介します。
王道のポモドーロ・テクニック、私の最適解
真面目に資格試験や日々の学習に取り組む際、私が基本としているのはスキマ時間学習です。
そしてある程度時間がある場合には「ポモドーロ・テクニック」を使います。
これは、25分間集中して作業を行い、その後5分間完全に休憩するというサイクルを繰り返す有名な時間管理術です。
集中する時間は自分の好みに合わせて40分や50分に変更しても良いと言われています。
私もこれまでに様々な時間の長さを試してきました。
しかし、巡り巡って最終的に一番落ち着くのは、やはり基本通りの「25分プラス5分」のパターンでした。
人間の脳にとって、このリズムが最も無理なく集中を維持できる黄金比なのだと実感しています。
このテクニックを実践する上で、一つだけ強くおすすめしたいことがあります。
それは、タイマー機能にスマートフォンのアプリを使わず、専用のキッチンタイマーなどを別に用意することです。
スマートフォンは、本当に集中したいときには別の部屋にでも隔離してしまうのが一番です。
私はもともとSNSもLINEもそれほど得意ではなく、頻繁にチェックする習慣はありません。
そのため、スマートフォンが目の前にあってもさほど気にならないタイプだと思っていました。
しかし、それでも視界の端にあの黒い板があるだけで、貴重な認知リソースの数パーセントが確実に奪われている気がするのです。
画面が光るかもしれない、通知が来るかもしれないという無意識の警戒心が、集中力のノイズになります。
5分間の完全休憩と、中途半端な中断の魔法
25分間の集中が終わったら、5分間の休憩に入ります。
ここでも当然、隔離したスマートフォンを見に行ってはいけません。
テキストも閉じます。
私のおすすめの休憩方法は、目を閉じて5分間横になって寝るか、あるいは部屋の中をあてもなくうろうろ歩き回ることです。
脳への新たな情報の入力を完全に遮断し、ただただ頭を休ませることに専念します。
ポモドーロ・テクニックを実践していると、作業がのってきた一番いいところで25分のタイマーが鳴ることがよくあります。
この時、作業を中断するのは案外つらいものです。
「もう少しでキリがいいから」と延長したくなります。
しかし、そこはグッと堪えて、あえて中途半端なところでタイマー通りにやめてしまうのがコツのひとつです。
実は、この「中途半端なところで強制終了される」という不完全燃焼感こそが、次の25分を開始するための強力な助けになります。
早く続きをやりたいという気持ちが残っているため、休憩後スムーズに机に向かうことができるのです。
新技法「スレイ・ザ・ポモドーロ」
さて、ここからは少し毛色の違うお話をします。
遊びを中心においた私の独自の時間術、新技法「スレイ・ザ・ポモドーロ」の紹介です。
最近も、こちらの記事でご紹介させていただきました。
はじめに断っておきますが、これは半分冗談のようなものです。
残りの半分は、私が現在夢中になっているゲーム「Slay the Spire 2」を遊ぶことを無理やり正当化するための壮大な言い訳です。
この技法は、15分前後ゲームをして、その後15分前後作業をする、というLOOPパターンを延々と繰り返すもの。
一般的に、異なる作業を頻繁に切り替えることは「タスクスイッチング」と呼ばれ、脳のリソースを激しく無駄遣いする行為として知られています。
集中力を途切れさせ、効率を下げる最悪のパターンです。
私はその事実を重々承知していますが、あえて知らんぷりをしてこの技法を実行しています。
遊びを推進力に変える「事前タスクリスト化」
この破天荒な技法を成立させるためには、一つだけ重要なルールがあります。
それは、ゲームと同時進行する作業のタスクをリスト化し、さらに「やる順番」もあらかじめ決めておくことです。
これを怠ると、15分のゲームが終わった後に「さて、次はどの作業をやろうか」とタスクを選ぶという新たなタスクが発生してしまいます。
この迷う時間が命取り。
さらに、人間は弱い生き物ですから、順番が決まっていなければ、やりたくない面倒なタスクは永遠に後回しにしてやらないという事態に陥ります。
そこで私は、前日の夜に翌日やるべきタスクをだいたい決めておき、翌日の朝イチで再検討して最終決定しています。
タスクを上から順にリストアップしておくと、いざゲームから作業に戻った時、いやでも一番上のタスクからやるしかなくなります。
不思議なもので、やりたくない面倒な作業であっても「これをさっさと終わらせれば、またすぐにゲームの続きができる」という欲求が勝り、信じられないようなスピードでタスクをこなしてしまうことがあります。
さっさとやって、さっさとゲームに戻りたいという本能が、思わぬ集中力を生み出すのです。
終わりに
もちろん、普通の人はしっかり集中して勉強を終わらせてから、ご褒美としてあとでじっくりゲームをするというスタイルの方がいいのは間違いありません。
効率面でもそれが正解でしょう。
ただ、私はそれができないダメな大人なのです。
だからこそ、自分の弱さを逆手に取り、ゲームへの欲求をタスクを消化するエンジンとして利用しています。

次回は、この連載の最終回です。
部屋をうろうろする休憩方法とも少し関連する、身体を動かしながら脳を活性化する「運動併用学習法」と「耳」の隙間時間をハックする「マルチタスク音声学習法」についてお話しします。
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