from図書館返却本棚その12 「乱読のセレンディピティ」外山滋比古
まえがき
ようやく長かった蔵書整理ウィークが開け、久々に図書館に来ることが出来た。
この嬉しさとともに、さっそく(自分の中での)好評企画「図書館の返却本コーナーからちょいとひとつかみしてきて読みながら感想を書いちゃおう」のコーナーを再開する。
手に取ったのは外山滋比古さんの名著「乱読のセレンディピティ」。
まず乱読というところがカッコいいし、セレンディピティはもうなんだかよくわからないけどカッコいい。
ちなみに著者の外山滋比古さんの「思考の整理学」は持っている。
そして多分読んだ。はず。
覚えていない……(激汗
折を見て読み直すこととする。
では中身を見ていこう。
セレンディピティとは?
思いがけないことを発見する能力のこと。乱読によってそれを得ようというのが本書の趣旨だ。
……とまだ全然読んでないのに予想したのだがどうだろうか?
本は身銭を切って買うべし
いきなりすみません。ごめんなさい。今図書館でこれ読んでます。
そのうちセールになったら買います。
(これもなんか失礼だな。汗)
もっとも面白い読書法
人の意見によることなく、自分の判断で本を選んで買うこと、とのこと。
これまたごめんなさい。
図書館の返却本コーナーに有ったので手に取りました。
だが数百冊はあろうかという返却本の中からこの本を手に取ったのは、偶然の要素もあるが、明らかに私の意志が中心となって介在している。
これもセレンディピティと呼べないだろうか?
禁書目録
そう、原作本が出るペースが早すぎてアニメが訳解んないことになったり、スピンオフの超電磁砲のほうが人気になったり、ヒロインの中の人が女性声優からグラビア声優!にクラスチェンジしたあのライトノベル作品のこと!!
……ではなかった。
はい、グラビア声優のところが書きたくて選びました……。
不健康な読書
本は読み捨てで構わないと、著者は言う。
そして全部頭に溜め込もうとしないこと。
無理してそんなことをしようとするのが、不健康な読書ということだ。
下手な読書によって、知的メタボリック・シンドロームなる不健康状態に陥ることもあるというから、私なんぞは特に注意しないといけないだろう。
……もしかして、もうなってる!?
反常識的読書
これが乱読のことである。
本書では乱読を価値ある読書方法と位置づけている。
面白いのは、ほんの読み方について「アルファー読み」と「ベーター読み」に分類していることだ。
「アルファー読み」は知っているジャンルの本を読むこと。
「ベーター読みは」あまり知らないジャンルの本を読むこと。
今私がやっている「図書館返却本読み」はその中間かも知れない。
なかなか完全に知らないジャンルの本にはめったに手が出ないからである。
それでも以前と比べれば読む本のジャンルは広がったとは確実に言える。
乱読の入門テキスト
雑誌がそれにあたるという。
私もKindleアンリミテッドで、たまに絶対買わない系の雑誌をたまに読む。女性誌や893雑誌、鉄道マニアの雑誌などだ。
たいてい何も頭に残らないが、それでもいいのかもしれない。
私の乱読
その後も以下のように興味深い項目が続く。
・作者絶対視に対する疑問
・二次的創造日本語がわからない
・文学史の謎
・おしゃべりの知的創造性
・知的メタボリック・シンドローム
・散歩開眼
・朝の思想
これで終わりにしようと思ったが、この中から
散歩開眼
だけ紹介する。
モンテーニュ「私の頭は歩いていないと眠ってしまう」
この言葉が著者に散歩を開眼させたとのこと。
ものを考えるのに、歩くことはどれほど大切ななことかをこの言葉は教えてくれる。
なるほど、私が無駄に散歩マニアなのにも意味があるのかも知れない。
ただ私の場合、9割は何も考えずに歩いているので、メンタルヘルス的には悪くないと思うが、知的能力の向上には役になっていないかも知れない。
おわりに
期せずしてこの本は、私の「図書館返却本コーナーから読んでみよう」というこのコーナーの趣旨と親和性のある本だった。
これはまったくの偶然、セレンディピティであるとともに、乱読の効用が発揮された例であるとも言えるだろう。
ということで冒頭で予想した
「セレンディピティに役立つのは乱読」
は正解だった。
……てゆうかタイトルにほぼそのまま書いてあるのだから予想もクソもなかった(-_-;)
もうちょっと頭が少しでも良くなるような乱読と散歩をしよう、と心に誓う私であった。
