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23時、白夜の散歩

夏のこの時期、この国には夜が来ない。
正確に言えば、私が暮らす南部は3、4時間程は薄暗くなるけれど、ほば白夜といっていい。
そんなわけで、この季節は睡眠時間が大幅に短くなってしまう。
明る過ぎて眠れないのだ。
だから少しでも体を動かして眠気が来るようにと、最近は寝る前に夫と23時頃に近くの島まで海辺を散歩するようにしている。
ちなみに今日の日の入りは22時50分。日の出は3時57。日没後も真っ暗にはならず、薄明の空が続く。そりゃあ眠れないですね…(苦笑)


夏になりマリーナにも
ヨットやクルーザーが戻ってきた

この明るさで時刻は22時半くらい
なかなか暗くならない


刻々と移り変わってゆく白夜の空と海の色を眺める。

昼間はピクニックしたり、草地に寝そべり日光浴をする人々で賑わっていた島は、嘘みたいに静かだ。


島の中にあるレストランには
夜遅くまで明かりが灯っているけれど
客は誰一人いない

人だけが忽然と消えてしまったような…
そう思うと不思議な気持ちになる


西洋バイカウツギが咲いていた
梅に似たその花は
オレンジに似た爽やかで甘い香りがする



たまにはもう少し足を伸ばして、対岸にある以前住んでいた島まで歩くこともある。
あちら側は、夜遅くまで海沿いのオープンカフェやバーでお酒を飲むツーリストで賑わっていた。私達が住んでいた時はもっと静かなエリアだったのだが…。
息子がまだ小さかった頃に遊ばせていた公園近くのジェラート屋も、こんな時間でもまだ開いていた。よく公園の帰りに息子と食べたピスタチオやレモンのジェラートが美味しい。

ジェラート屋は向かい側にあるイタリア人がやってる老舗カフェが出している


マリーナに留まっているクルーザーの横にアヒルボート?この国ではこういうのは珍しい



今の季節は大人だけじゃなく、22時過ぎでも外で遊んでいる子供たちの声が聞こえてきたりする。
夏休みに入っていることもあり、息子もすっかり夜型になってしまい、起きるのは毎日14時過ぎで、夕方になると友達の家に遊びにゆくと言って出てゆき帰ってくるのは0時過ぎの日も多くなり、ひどい時はそのまま泊まってくると連絡がきたりする。
このままゆくと家に帰ってこなくなるのでは?と心配になるが、口煩く注意してもまったく聞く耳をもたないので、夫も私も諦め気味。
もうすぐ17歳になるし、あと1年ちょっとで独立する日も近い。
一度家を出たら、もう息子と暮らすことはないだろう。
思えば、夫も私もそうだったのだから。

これからは夫と二人暮らしになるのか、と思うとその光景があまり想像できなかったりする。
会話の大半も息子のことなので、二人の間に話題があまりない(苦笑)
子供が独立してから、他の方々はどう夫婦関係を保っているのだろうか。



そんなことも考える、夏の宵
白い月が水面にも映って
ゆらゆら揺れていた









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