【天幕のジャードゥーガル】メルキト族が滅ぼされたのは自業自得!?
「天幕のジャードゥーガル」第6話では、ドレゲネがオゴデイの妃となるまでの経緯について描かれていて、男たちの都合でモンゴルにその身を奪われたドレゲネはもちろんメルキトの民への同情(そしてモンゴルへの憎悪)が深まった、という方は多いかと思います。
ただ歴史を知っていると、この記事のタイトルのように
「メルキトは自業自得だった」
という炎上しそうな見方ができてしまう訳です笑
この解説は後でするとして、その前に、第6話の前半で
「メルゲンの民だからメルキト」
というセリフがありましたが、これだけではちょっとわかりづらいと思うので、以下のモンゴル文字をご覧いただきながら解説します!

まず左は「メルゲン」。
「賢い」という意味の言葉で、そのまま人名として使われることもあります。
次に、右側が「メルキト」。
「メルゲン」と違って、一番下の右はらいの上に丸い文字がついていますが、これが複数形を表します(厳密には違うのですが、ここでは便宜上こう説明させてください)。
という訳で、
・「メルキト」は「メルゲン」の複数形
・複数形の部分はdの発音
という2点から、「メルゲド」のほうがより正確な発音に近い表記だ、と私はずっと思っていました。
ただ、念のため辞書を引いたら、違ってました(^^;)

よーく見ると、赤丸の部分の長さが違いますよね。
モンゴル文字では、これだけで別の文字になってしまうんです。
(ここを、私は「同じ長さだ」と思い込んでいました)
ここで、それぞれの単語をローマ字表記すると、左は「mergen」、右は「mergid」となり、「メルキト」という表記も、思っていたほど実際の発音からは乖離していないことになりますね。

ちなみにこの単語に限らず、現代モンゴル語ではdの発音がカタカタではtになったり、hのものがkで表記されるという現象は少なくないですが、この理由はわからない(単に私が知らないだけです)のと、今回のテーマとは無関係なので割愛しますね。
話を戻して、「メルキト」は「メルゲン」の複数形ではなく別単語だった、ということになるのですが、でもこれだけ形が似ている以上「全くの別物」ということは考えにくく、やはり何らかの関係がある、と考えたほうが自然だと思います。
●メルキトが「自業自得」な理由
さて、お待たせしました!
ここからは「メルキトがモンゴルに滅ぼされたのが自業自得な理由」について解説していきます!
実は、このヒントが誰あろうダイル・ウスンのセリフにあります。
「(メルキトは)奴らに家族や財産をさんざん奪われたし、俺たちも同じくらい奪ってきた」
という、このセリフです。
そうです、メルキトもモンゴルにいろいろ悪さをしてたんですよね(^^;)

ちなみに、その中のひとつに、「テムジンの妻ボルテの誘拐」というものがあります。
よりによって、後にチンギス・ハーンとなって全モンゴルを統一することになるテムジンの奥さんを誘拐しちゃった、ということです。
しかも、ボルテはさらわれている間に妊娠させられ、テムジンのもとに戻ってきた後に産んだ第一子がジョチだった、つまり
「ジョチはメルキトの子だ」
という話もあります(実際は、さらわれる前から妊娠していたようです)。
「天幕のジャードゥーガル」第3話で、チンギス・ハーンの4人の息子ジョチ・チャガタイ・オゴデイ・トルイが勢ぞろいしていたシーンがあり、チャガタイがジョチに苦言を呈していましたが、この理由の一端もここにあります。
ちなみに、
「モンゴルは彼ら(メルキト)を許しても、彼らはモンゴルを許してはいなかった」
というドレゲネのセリフがありましたし、第6話ではまたしても(笑)モンゴルが悪者になってしまいましたが、このような裏話を知ってると、
「チンギス・ハーン、かつて嫁さんをさらった相手をよく許そうとしたな」
なんて思ってしまうのは私だけでしょうか?笑
という訳で「メルキトは自業自得」という言い方はちょっと厳しすぎるとしても「これも草原の定め」というべきなのが本来のところではないでしょうか?
もちろん、だからと言って戦利品扱いされたドレゲネに同情を禁じえるものではありません。
● ● ● ● ● 最後に ● ● ● ● ●
最後までご覧くださり、ありがとうございました!
もし内容にご満足いただけたら、チップでの応援をぜひお願いいたします!
↓ ↓ ↓
いいなと思ったら応援しよう!
当記事を最後までご覧くださり、ありがとうございました!
今後も魅力的な情報を発信していきますので、応援よろしくお願い致します!