「気づいたら1時間経っていた」——スマホの通知を減らして気づいた、時間の使い方
情報を減らすのは、知らないためではなく、自分の時間を取り戻すため
予定のない休日。
なんとなくスマホを手に取り、Instagramを開いた。
ショート動画が流れてきて、また次が流れてくる。
それをぼんやり見ていたら、
「もう1時間経ってる……」
時計を見て、少し驚く。
SNSを見ること自体が悪いとは思っていない。
1時間見て「楽しかった」と思えるなら、それもその人にとって豊かな時間だと思う。
ただ父の場合は、見ようと思って1時間見たわけじゃなかった。
気づいたら、1時間使っていた。
この違いは、結構大きいなと思った。
今日は、スマホの通知やSNS、ニュースとの付き合い方を変えて気づいた、情報と時間の関係について書いておこうと思う。
自分で選んだ時間かどうか
父にとって、豊かな時間はたくさんある。
本を読む。ピストバイクをいじる。何かをつくる。花を生ける。掃除をする。
別にすごいことをしているわけじゃない。
何もせず、ゆっくりコーヒーを飲むだけの時間だっていい。
大切なのは、自分がその時間を豊かだったと思えるかどうかだと思う。
だからSNSを1時間見ることが無駄なわけじゃない。
自分で「今日はこれを楽しもう」と決めて楽しめたなら、それでいい。
父がもったいないと感じたのは、自分で選んだ1時間じゃなかったから。
スマホを手に取って、流れてきた動画をただ見ていただけ。
何も決めていないのに、気づいたら1時間がなくなっていた。
通知を切ったら、時間の主導権が戻ってきた
SNSだけじゃない。
以前はメッセージやニュース、SNSの通知がひっきりなしに来ていた。
「ピコン」と鳴るたびに、誰だろう、何だろうと気になる。
一度確認すると、そのまま別のものまで見てしまう。
数秒のことに見えて、今やっていることから意識が離れ、また戻ってくる。それを一日に何度も繰り返していた。
そこで必要のない通知をOFFにして、SNSアプリも減らしてみた。
最初は不便かと思ったけれど、実際はスマホの存在を意識する時間そのものが減った。
通知が来たから見るのではなく、「今、確認しよう」と思ったときに見る。
スマホに自分のタイミングを決めてもらうのではなく、自分でスマホを見るタイミングを決める。
たったそれだけで、時間の主導権が少し自分に戻ってきたような感覚があった。
朝のニュースを、ラジオに変えてみた
ニュースとの付き合い方も変わった。
以前は朝からテレビやスマホでニュースを見ていた。事件、事故、誰かの不祥事。
世の中で何が起きているか知ることは大切だと思う。
でも朝起きてすぐそういう情報を入れると、まだ一日が始まったばかりなのに気持ちが重くなることに気づいた。
「朝から全部見る必要があるのかな」と思うようになった。
とはいえニュースを完全にやめたわけではない。今は朝、ラジオを使うことが増えた。
耳で聞きながら、準備や掃除など他のことができる。
画面がないから、気になる見出しをタップして関連記事を開いて……ということもない。
情報を遮断したいわけじゃない。自分にとって必要な量と、受け取るタイミングを選びたいだけだ。
今の父には、そのくらいの距離感が合っている。
情報も、持ち物と似ている
ここまで考えて、情報もモノと少し似ているなと思った。
モノが増えれば、探す、片付ける、選ぶ、管理する時間が増える。
情報も同じで、見る、読む、考える、反応する、また次を見る。頭の中にもどんどんモノが増えていく感覚がある。
ミニマリズムというと、服を減らしたり部屋を片付けたりすることを想像するかもしれない。
でも父にとって、モノを減らすこと自体が目的ではない。
迷う時間、探す時間、管理する時間、そして必要のない情報に意識を向けている時間。
そういう時間を少しずつ減らして、自分が大切だと思うことに使いたい。
だから情報を減らすことも、父にとってはミニマリズムの一つだ。

君たちへ
君たちが大人になる頃には、今よりもっとたくさんの情報に囲まれているかもしれない。
だから「SNSを見るな」とは言えない。父だって使う。
ニュースを見るなとも、ゲームやYouTubeに時間を使うのが悪いとも思わない。
ただ一つだけ伝えておきたい。
情報をたくさん知ることより、自分を大切にしてほしい。
今、自分は何をしたいのか。何をしているときが楽しいのか。何を知る必要があって、何は知らなくてもいいのか。
たまにはスマホを置いて、自分に聞いてみてほしい。
まとめ
父も今でも、気づけばスマホを見てしまうことがある。
だからうまく使えているとは言えない。
ただ以前より、「この時間を自分はどう使いたいんだろう」と考えるようになった。
通知をOFFにする。SNSと少し距離を置く。朝のニュースをラジオに変える。父がやったのは、そのくらいのことだ。
それでもスマホを意識する時間が減り、自分で使える時間は少し増えた。
自分の時間は、自分で選ぶ。
今の父は、そんなふうに情報と付き合っている。
自己紹介 モリさん 1986 五人家族
3児の父。会社員をしながら、時間に自由な身軽な生き方を目指し中。所持品100個以下の暮らしと、そこで得た気づきを子供たちへの手紙として綴っています。他の記事もぜひ読んでみてください。
