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モノを減らしたら、人付き合いまで変わった話

40代父が気づいた「限られた時間を、誰に使うか」というミニマリズムの答え


この記事を読むと、モノを減らす思考法が人間関係にもつながっていくこと、そして40代になって人付き合いの何を手放し、何を大切にするようになったのか、その具体的な考え方が分かります。「人間関係の断捨離」という言葉にちょっと違和感がある方にも、きっと参考になるはずです。



子どもたちへ。

今日は、モノの話から少し離れて、「人付き合い」について書いておこうと思います。

父はミニマリズムを知ってから、たくさんのモノを手放してきました。靴や服、バッグ、カメラ。「これは本当に必要なのか?」そんなことを何度も考えているうちに、不思議なことに、モノ以外のことについても考えるようになりました。そのひとつが、人付き合いです。

この記事で伝えたいのは、人間関係を断捨離しようという話ではありません。限られた時間の中で「自分は誰を大切にしたいのか」を一度考えてみる。モノを整理することで生まれたその感覚が、父の場合は人間関係にまで広がっていった、という話です。

20代は、人間関係を増やしていた

20代の頃の父は、今よりずっと自由でした。結婚する前は、自分の時間のほとんどを自分で決めることができます。仕事が終わってから誰かと遊ぶ。休みの日にサッカーやフットサルをする。友達から誘われたら出かける。今考えると、ずいぶん自由に時間を使っていたと思います。

でも、それでよかった。若い頃はいろいろな人と出会って、いろいろな考え方に触れることも大切です。自分とはまったく違う人生を歩いている人と話すことで、初めて知る世界もあります。

だから父は、20代はある意味「広げていく時期」だったのだと思います。人間関係も、経験も、持っているモノも。いろいろ試してみる。そして、その中から少しずつ自分というものが分かってくる。モノ選びと、ちょっと似ています。

親になって、時間の使い方が変わった

結婚して、子どもが生まれると、生活は大きく変わりました。自分だけの時間は、当然少なくなります。子どもが小さければ、なおさらです。休日だからといって、自分の好きなことだけをして一日を過ごすわけにはいきません。子どもの予定、家族の予定、学校の行事、買い物。

父自身も、いつの間にか「今日は自分が何をしたいか」より「今日は家族がどう過ごすか」を先に考えるようになりました。別に我慢しているわけではありません。大切なものの順番が変わった。今振り返ると、それだけなんだと思います。

昔の仲間と予定が合わなくなった

父には、昔から一緒にサッカーやフットサルをしてきた仲間がいます。若い頃なら「この日フットサルやるけど、集まれる人?」と声をかければ、それなりに人が集まりました。

ところが年齢を重ねるにつれて、だんだん予定が合わなくなってきます。結婚する人が増える。子どもが生まれる。仕事で立場が変わる。「その日は子どもの予定がある」「家族で出かける」「仕事がある」。そんなことが増えていきました。昔のようには、なかなか集まれません。

でも、今はそれでいいと思っています。仲が悪くなったわけではありません。友達じゃなくなったわけでもない。みんな、大切にするものが増えたんです。もちろん父も同じです。

人間関係というのは、ずっと同じ形で続いていくものではないのかもしれません。人生のステージが変われば、付き合い方も変わる。それは寂しいことではなく、とても自然なことなんだと思います。

会社の飲み会で感じたこと

もうひとつ、人付き合いについて考えるきっかけになったのが会社の飲み会です。飲み会そのものが嫌いなわけではありません。仕事を離れて話すことで、その人の意外な一面を知ることもあります。そういう時間には意味があると思っています。

ただ、何度も参加していると、会社や仕事、人に対する愚痴ばかりになることもありました。同じような話を何時間も聞いている。そんなとき、ふと思うようになったんです。「この時間を使ってまで、ここにいる必要があるのかな」。

人付き合いだから。会社だから。誘われたから。昔の父なら、それだけで参加していたかもしれません。でも今は、それなら早く家に帰りたいと思うようになりました。

何でもない夕食の方が、父には豊かだった

早く家に帰って、家族と夕飯を食べる。「今日、学校でこんなことがあった」「こんなこと言われた」「今日の仕事はこんな感じだった」。家族で、その日にあったことを話す。そこから話が広がって、みんなで笑ったり、何かについて考えたりする。

本当に何でもない時間です。特別な場所にいるわけでもない。豪華な食事をしているわけでもない。写真に撮ってSNSに載せるような出来事でもありません。でも40歳になった今、父はこういう時間に幸せを感じるようになりました。

会社で仕事の愚痴を聞きながら数時間過ごすより、少し早く家に帰って、家族と夕飯を食べたい。どちらが正しいという話ではありません。ただ、父は自分の時間をこちらに使いたいと思うようになった。それだけです。

人間関係を「捨てる」必要はない

ミニマリズムについて調べていると、ときどき「人間関係の断捨離」という言葉を見かけます。でも父は、人間関係をモノと同じように「必要」「不要」と分けることには、少し違和感があります。

人はモノではありません。昔の友達と会う回数が減ったからといって、その人との思い出までなくなるわけではない。会社の人と飲みに行かなくなったからといって、仕事上の関係までなくす必要もない。

大切なのは、切ることではなく、今の自分に合った距離を考えること。なのかもしれません。毎週会っていた友達と、年に数回しか会わなくなる。それでも、久しぶりに会えば昔のように話せる。そんな関係だっていいと思います。

20代は広げる。40代は選ぶ。

父自身を振り返ると、20代はたくさんのものを増やしてきました。モノもそうです。人間関係もそうです。経験もそうです。それが40代になって、少しずつ変わってきました。

何でも減らしたいわけではありません。自分にとって大切なものを選ぶようになった。という方が近いと思います。これはモノを整理してきた感覚と、とてもよく似ています。

いろいろな服を買ったから、自分が着る服が分かる。いろいろなモノを使ったから、自分に必要なモノが分かる。そして、いろいろな人と出会ってきたからこそ「自分は誰との時間を大切にしたいのか」も少しずつ分かってくる。だから若い頃の人付き合いを、無駄だったとはまったく思いません。むしろ必要だったと思っています。

子どもたちへ。「誰に時間を使うか」を考えてほしい

これから君たちは、たくさんの人と出会います。学校の友達、部活の仲間、仕事で出会う人、趣味を通じて知り合う人。好きな人もいれば、苦手な人もいるでしょう。

若いうちは、いろいろな人と付き合ってみたらいいと父は思っています。自分と違う考え方に触れることは、自分の世界を広げてくれるからです。

でも、いつか父と同じように「時間が足りないな」と思う日が来るかもしれません。仕事が忙しくなるかもしれない。結婚するかもしれない。子どもが生まれるかもしれない。やりたいことが見つかるかもしれない。

そんなとき、人間関係を「切る」「減らす」と考える必要はありません。一度だけ「自分は誰を大切にしたいんだろう」と考えてみてください。大切に思っているなら、その人に時間を使う。一緒にご飯を食べる。話を聞く。遊びに行く。困っていたら会いに行く。くだらない話をする。何でもいい。

「大切にしている」という気持ちは、きっと時間の使い方に表れます。なぜなら、時間は有限だから。

まとめ|減らしたかったのは、人ではなかった

モノを減らしていったら、不思議と人付き合いについても考えるようになりました。でも、父が減らしたかったのは「人」ではありませんでした。

何となく続けている付き合い。断りづらいから参加する時間。周りに合わせるためだけに使っている時間。そういうものを少しずつ見直した結果、大切な人に使える時間が増えていったんだと思います。

昔の仲間も大切です。仕事で出会った人も大切です。そして今の父にとって、家族と囲む何でもない夕食も、とても大切です。

ミニマリズムは、ただモノを減らすことではない。父がずっと感じているように、自分にとって大切なものに時間を使うための考え方なんだと思います。だからモノを整理した先で、人付き合いについて考え始めたのも、きっと偶然ではありません。

何を持つのか。何をするのか。そして、誰と過ごすのか。限られた時間だからこそ、自分で選んでほしい。

父もまだ、その途中です。


自己紹介 モリさん 1986 五人家族
3児の父。会社員をしながら、時間に自由な身軽な生き方を目指し中。所持品100個以下の暮らしと、そこで得た気づきを子供たちへの手紙として綴っています。他の記事もぜひ読んでみてください。


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