イエローストーン国立公園&グランドティトン国立公園2泊3日体験記①
ソルトレイクシティから、地球の鼓動へ
まだ空気の冷たい朝の7時。
どこまでも広がるユタの空のもと、車に荷物を積み込んだら出発!
目的地はただの国立公園ではない。
地球がむき出しのまま呼吸している場所【 イエローストーン国立公園 】。
都市を抜けると、景色は次第に広がっていく。
乾いた大地、遠くの山並み、果てしない空。アイダホ州を越える頃には、「日常」という言葉はすでに遠い。

1日目、いよいよイエローストーンに足を踏み入れる
イエローストーン国立公園の西側、ウエストイエローストーンの街で休憩を取ってゲートへ向かう。もうそこは私たちの力の及ばない大自然だ。
車がゆっくりと速度を落とし路肩に停まる。
ガイドのBが何かを見つけたらしく、私たちを誘導しながら私物の望遠鏡を手早くセットする。
レンズを覗くとそこにはハクトウワシの姿が。

アメリカの国鳥に出会えるとは幸先が良い。
道路脇を流れる川には、水を飲みにやってきた野鳥やエルクの姿。そしてバイソンの姿も。

19世紀3,000万頭いた彼らは乱獲と開拓によって数百頭まで数を減らしてしまうが、この国立公園で手厚く保護され現在では5,000万頭を超えるまでに回復し、平気で道路を横断する。
私たち人間は野生動物に近付いてはいけないため、あちこちで車の行列ができ、みんな遠くから静かにカメラを構える。

次なる目的地はミッドウェーガイザーベイスン
ここはあの有名なグランド・プリズマティック・スプリングがある場所。この日はあいにくの天気だったが、明るい日であれば2枚目以降のような驚愕の景色が待っている。



水中に棲むバグテリアの種類や数が温度によって変化しグラデーションを生む、色彩の衝撃。ただ美しいのではない。ここでは色さえも生命活動の証なのだ。
オールドフェイスフルで、自然の流れに任せ”待つ”という体験
人々が静かに円を描く。
カメラを構え、宙を見上げる。

始まるのか? まだだ。この水柱は高いぞ。 いや、静まってしまった。さっきよりも湯気が増えている気がする。
期待と疑心の波に揉まれる観覧者たち・・・。
やがて地鳴りのような音。間違いない。白い柱が、空へと高く突き上がる。

歓声が上がること数分間、いつ終わるのか誰にもわからない噴出が続く。
誰かがスイッチを入れたわけでもないのに湧き上がる驚異的な熱泉を前に、「もしかしたらこの噴出のパワーが何かの拍子に暴走して地割れを起こしてしまうのではないか」。そんな妄想さえ広がる。
そして、「いつ始まるのか」とわくわくしていたのに、今度は「いつおさまるのか」を心待ちにするという奇妙さを感じていると、水柱はコポコポと小さな湯気に戻っていった。
自然がただ自分のリズムで活動している姿に人々が魅せられるのは、次の瞬間に何が起こるかわからない自然のおもしろさと同時に、未知数の脅威を意識の深層で再認識するからかもしれない。

ウエストイエローストーンのホテルへ向かいがてら、成り行きで立ち寄ったグレート・ファウンテン・ガイザー。
この時は噴出なくただ水面がわずかに揺れているだけだったが、反射された空が物憂げであまりにも美しかったのを覚えている。

このあたりで冒険初日が終了。翌日に備え静かな夜を過ごす。
次回は
2日目、イエローストーンをさらに北上する
からお届けします。
イエローストーン国立公園からグランドティトン国立公園へ抜ける道路は、雪解け次第での開通です。
2026年は5月中旬頃の予定。
それ以前(ゴールデンウィーク頃から)は下記の内容での催行です。
