過去にいた人のことを、少しだけ考えてしまう

過去の話を聞いたとき、
少しだけ気持ちが止まることがある。

どんな人だったのか、
どんな時間を過ごしていたのか。

詳しく知りたいわけじゃないのに、
頭のどこかで想像してしまう。


きっと、
ちゃんとしている人だったんだろうと思う。

綺麗で、
仕事もできて、
自然に人に好かれるような人。

そういう人が、
隣にいた時間がある。


それを聞いたとき、

少しだけ、
引っかかるものがあった。


比べているつもりはない。

同じになりたいわけでもない。

それでも、

その時間の中に自分はいなかった、
という事実だけが残る。


長く一緒にいたこと。

そばにいるのが当たり前だった時間。

そういうものを思うと、

ほんの少しだけ、
羨ましいと思ってしまう。


たぶんそれは、

その人に対してというより、
そこにあった時間に対して。


これから先のことは、わからない。

どれくらい一緒にいられるのかも、
何も決まっていない。

だからこそ、

過去にあった長さに触れたとき、
少しだけ立ち止まる。


それでも、

今ここにある時間は、
ちゃんと自分のものだと思っている。


過去には入れない。

でも、

今の時間には触れられる。


それだけで、
十分だと思いたい。

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