信長の美学

今川が大軍を率い 駿府を発ったとの報せを聞いて
上洛の 通り道である、ここは ひとたまりもない。
町民百姓にも知れ渡り 尾張の家来たちも もうオワリだという 無力感が漂っていた
信長は 土砂降りの雨に馬番に命じた
この雨の中をどこかに出かけると言うのです
「急ぎ、鞍を取り換え 蹄にいたるまで 馬を整えよ」
馬番は答えた・・
「お殿様 この雨ですぜ・・10間も走らねえうちに 泥まみれだ 意味ねえっす
よ・・」
「なんだと? もう一度申してみよ」
「へえ・・すぐ汚れちまうので 無駄ではないかと・・」
「そちは なかなかいいこと言うではないか・・
では そちの 云う通り、無駄なくして進んぜようぞ」
「!?」
「判らぬか! 下郎! そこに控えぃ!」
「どうせ 死ぬのだから わしが 殺してやるというのだ!」
信長は腰の大刀を引き抜き 一刀のもとに斬り捨てた
そして それを見ていた家来にこういった
いいか!!皆の者!
汚れるとわかっていても 磨き 整え 気息を改めてこそ 人の生き様と言えるのだ!!
全ては私の脚色です (笑)
でも 信長ならありそうなことですよ
