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リンクする時

お盆が近づくと、私は少しだけざわざわする。

それは子供の頃からずっと変わらない感覚だ。


親戚が集まって、仏壇に手を合わせて、

それから大人たちはお酒を飲みながら楽しそうに笑っている。

あの空気は、ある意味で最も正しい「先祖供養」だったのかもしれない。


でも、私はふと、仏間が気になる。


誰もいないはずなのに、覗いてみたくなる。

「誰かいるのかなぁ…」って。

昼間は平気だけど、夜は無理だ。

覗いたら、違う世界に引き込まれそうで。


楽しい笑い声と、お酒のにおい。

その背後で静かに呼吸する仏間の気配。

廊下を挟んだだけなのに、世界が違う。


空気が交差する瞬間、

誰も触っていないはずのトイレの扉が、ゆっくり開く。

まるで古民家の自動ドアみたいに。


不思議だけど、それが当たり前だった。





お盆が過ぎると、秋が駆け足でやってくる。

風が変わる。

空が高くなる。

そして、私はまた感じる。


引き込まれそうな“何か”を。





トンボが飛んでる。

ルリタテハ、クロアゲハもいる。

よくこんな暑い中で元気に飛べるなぁ。

応援を送りたくなる。


風が吹く。

木々がざわつく。

その風に乗って、何かがやってくるような気がする。


「怖い」とはちょっと違う。

でも、すごくリアルだ。

  私は目を閉じて、風の行き先をそっと想像する。





見えないけれど、確かに存在してる。

そんなものたちが、

そっと呼びかけてくる気がする、

お盆の夕暮れ。



お盆は不思議な時間の流れ。

生きてる人と亡くなった人の社交場。

どう受け止めるかは、その人次第。

それが、リンクする時。

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