Langakuの記録 何回も 何十回も─(2)
note277日目です。
英訳漫画を読んでいて、 次のような セリフがありました。
英語(翻訳)
"Over and over. Repeatedly..."
日本語(元)
「何回も 何十回も──」
今回はrepeatedlyとoverを比較して見てみます。
実はこれも語源が非常に面白い単語です。
repeat は
re- + petere
からできています。
re- は
「再び」
「もう一度」。
これは
rewrite
rebuild
restart
などと同じです。
一方、
petere はラテン語で
「求める」
「向かう」
という意味でした。
つまり元々は、
「もう一度向かう」
という意味だったのです。
そして、
「もう一度やる」
↓
「繰り返す」
↓
repeat
になりました。
そこに副詞語尾 -ly が付いて、
repeatedly
になります。
つまり、
繰り返し繰り返し
反復的に
です。
興味深いのは、
repeatedly と over and over は似ていても少し違うことです。
例えば、
The alarm went off repeatedly.
なら、
「警報が何度も鳴った。」
です。
少し客観的です。
新聞記事でも使えます。
一方、
The alarm went off over and over.
だと、
「警報が何度も何度も鳴り続けた。」
少し感情が入ります。
場合によっては、うんざりしている感じや、
しつこい感じまで伝わります。
だから感情を込めたいときには
over and over がよく使われます。
恋愛ソングでもよく登場します。
例えば、
I keep thinking about you over and over.
なら、
「君のことばかり何度も考えてしまう。」
です。
単なる反復ではなく、
頭の中をぐるぐる回り続けている感じがあります。
ここでも over の
「一周してまた戻る」
という感覚が生きています。
実は over は英語で最も意味が多い単語の一つです。
上に。
越えて。
終わって。
向こう側へ。
繰り返して。
どれもバラバラに見えますが、
根っこには
ある境界を越えて向こうへ行く
というイメージがあります。
game over
は、
ゲームが終わって向こう側へ行った状態。
come over
は、
こちら側へ越えて来る。
look over
は、
全体をざっと見渡す。
そして、
over and over
は、
一周してまた戻る。
だから、over and over は、
単なる「繰り返し」ではなく、
まるで車輪が回り続けるような、
終わってはまた始まる動きを感じるのです。
今回の漫画の
Over and over. Repeatedly...
は、
単に
「何回も。」
ではありません。
「またやり、またやり、またやった。」
「失敗してもまた挑戦した。」
という粘り強さや執念まで含んでいます。
終わっても終わっても、また同じことに戻ってくる。
そんな人間の根気や執着まで描ける、とても英語らしい表現なのです。
--読んでくださりありがとうございました--
※イラストはAI:Copilot生成、文章はAI:Copilotと作者との協力によるものです
