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日本の作曲家が書いた私の好きな作品3選

久しぶりにクラシック音楽ネタをお届けします。今回は私が好きな日本人クラシック音楽の作曲家の作品をご紹介します。先ずはこの作品から。

山田耕筰作曲「序曲ニ長調」

一般の方にとって、山田耕筰といえば「赤とんぼ」に代表される童謡作曲家イメージがあると思いますが、決してそうではありません。歴とした日本を代表するクラシック音楽の作曲家です。この曲は日本で最初に書かれた管弦楽曲だとされています。山田は「かちどきと平和」という交響曲も作曲してますね。名前こそイカツイですが、曲はベートーヴェンを彷彿とさせる非常に分り易い作品です。CD持ってますけどなかなか良い曲です。タイトルから時代的影響を感じますね。最初こそ明瞭な作風でしたが、誰もがそうであるように、やがて難解な作風へと変わって行きます。現在のN響の礎を築いたのはこの人だそうです。日本にクラシック音楽を根付かせることに尽力したんですね。この曲は初期ロマン派を思わせる明瞭な作風で、親しみやすい曲調です。

芥川也寸志作曲「交響管弦楽のための音楽」

芥川という名字でピンと来ると思います。そうです。この人は有名な文豪芥川龍之介の息子さんです。とはいえ龍之介が死去したのは彼が2歳位の時ですのでほどんと父親の記憶がないと思います。彼は東京芸大ではなく東京音大の出身になります。甘いマスクで語り口もさわやかでしたので、TV番組のMCなんかもこなすマルチな人でしたね。N響アワーもこの人がいる内は毎週見ていました。この人も例に洩れず、最初は明瞭な作風でしたが、次第に難解な路線へ舵を切ります。それが日本のクラシック音楽の「トレンド」なのです。まあ「バスに乗り遅れるな」ということですね。しかし初期の頃の彼の作品は実に分り易く、この曲の様に親しみやすさが溢れる作品を書いていました。

伊福部昭作曲「SF交響ファンタジー第1番」

日本人ならこの人の音楽を知らない人はいないでしょう。「ゴジラの母」と言っても過言ではありませんね。(父は円谷英二です)この人は独学で音楽を極めた人ですので、音大出身者のようなトレンドを追いかけることはしなかったイメージがあります。その代わり、北海道出身でも有りましたので、アイヌ音楽というか民族的な色彩の強い作品を書いていると思います。彼が正規の音楽教育を受けていなかったのは実に幸いだと思います。「音楽はこうでないといけない」という固定観念とは別の次元で作曲をすることができたからです。西洋音楽形式響きを嫌い、民族的(アイヌの?)な音楽を最後まで追求した稀有な人だと思います。ゴジラの音楽が日本人の心に刺さったのは、恐らくそうした彼の内面から湧き出る音の響きだったからではないでしょうか?ゴジラの音楽は西洋人には絶対に書けない泥臭さがありますし、日本人が世界に誇るべきサウンドです。伊福部の作品は、日本のクラシック音楽が西洋から独り立ちし、独自の世界観を築いたことを証明しました。ヴァイオリンやフルートは、西洋音楽を演奏するために拵えられた物です。しかし伊福部の音楽は「そんなことは決してない」と私たちに語りかけているかのようです。この作品は、ゴジラに出て来た音楽をまとめたものです。音楽を聴くだけで、ゴジラが目の前に現れる錯覚に陥る名作だと思います。日本のクラシック音楽の世界に、伊福部昭がともした炎を、一体今は誰が受けついているのでしょうか…。

日本のクラシック音楽の草創期を担った3人の大作曲家の作品をご紹介しました。既にクラシック音楽は、決してヨーロッパだけのものではありません。アメリカにもあります、そして日本にも歴としたクラシック音楽は存在します。今回はその足跡を少しご紹介しました。

                               つづく


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