器を使うメリット8選

漆器、見たことも使ったこともない。そんな人に届けたい8つのメリット。

漆器という言葉は知っている。

お正月のお椀、料亭の器、祖父母の家の棚の奥。なんとなくイメージはある。でも実物を手に取ったことはない、という人は意外と多い。それはいまとなっては仕方のないことなのかもしれない。日常の食器売り場に漆器が並んでいることは少ないし、使い方や手入れがわからないまま手を出しにくい、という気持ちもわかる。

でも、それはもったいない。
なぜなら漆器は、日常の暮らしに驚くほどフィットする道具だからだ。

知られていない理由

もともと漆器は、特別な人のためのものではなかった。江戸時代には幕藩体制のもとで各地に生産が広がり、漆塗りの箸や椀が町民の間にも普及していった。日常の食卓で使われる道具として、長い時間をかけて庶民の生活に根付いていた。

漆器が日常から遠ざかったのは、生活の欧米化に端を発する。戦後から欧米は憧れの対象となり、豊かさが質ではなく量で計られるようになっていく。高度経済成長期以降、安価で丈夫なプラスチック製品や陶器が食卓の主役になった。漆器は「特別な日のもの」という位置づけになり、普段使いから外れていった。

特別な日のためにしまっておくものになったのは、漆器の本来の姿ではない。

8つのメリットを、順番に話したい

漆器には、使ってみて初めてわかる良さもあるが、それ以前に機能として説明できる良さ、メリットがある。
ここで、機能的なメリットとして8つご紹介したい。

  1. 見た目の美しさ

  2. 独特の触感

  3. 軽さと丈夫さ

  4. 断熱性

  5. 抗菌効果

  6. 防腐・防虫効果

  7. 経年変化

  8. 修理可能

これらは、一見してメリットがわかるものもそうでないものもある。だからこれらを具体的に、一つずつ順番に説明していこうと思う。

(僕みたいに)漆器に興味はあるけど今まで使うきっかけがなかった人、食器にこだわりたいけど何を選べばいいかわからない人、日本の文化に興味がある人ももちろん、ぜひ読んでほしい。

まとめにかえて

漆器を手に取ったことがない人に、まず伝えたいことがある。
漆器は、難しい道具ではない。

特別な知識がなくても、(数点押さえるべきことを押さえておけば)毎日気軽に使える道具だ。そして使い続けることで、自分だけの器に育っていく。

次回から、8つのメリットを一つずつ具体的に話していく。
最初のテーマは**「見た目の美しさ」**だ。

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『丁寧な暮らしを』と頑張らなくていい。
ただ、本物を選ぶだけ。
時間は増やせないけれど、質は変えられる。

mono|日常の工芸

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