終点と始発
あまり馴染みのない駅で降りた。
友人に会いに来た。
ピザとサラダとエッグタルトと紅茶といちごオムレット。
食べたかったエッグタルトと、まさかドミノピザで会えるとは思っていなかった。さくさくの生地と、プリンのような甘味。マカオ風に近いんだろうか。
お子さんとあそんで、過去や今やこれからの話をして、お互いのカメラロールをみて話して、おみやげを渡して。
休日っぽかった。
ちいさな子とあそんでいると、眠くなるのはどうしてだろう。高めの体温なのか、舌足らずに話すペースなのか、ゆったり流れる空気なのか。マイナスイオンのようなものが出ているのだろうか。
こどもは得意ではないけれど、一緒にいるとそのまま眠ってしまいたくなる。
気づくと5時間経っていた。ひとのお家でお暇タイミングが、いつもむずかしい。
自分が帰ろう、と思った時でいいんだろうけれど、話題の如何によってだとか、話しそびれたこととか。
相手もタイミングをはかってくれているような気がする。
ご家族がいるお家は、遅くとも17時くらいまでにはお暇しようと思うけれど、ついつい話し込んでしまうことがある。
転職して、話下手になった気がするけれど、なんとなくふつう(定義は不明で未定で流動的で模索中)に話せた気がして、少しうれしくなる。
こころもおなかもわりとまんぷくになって、駅へ向かう。
クレープの香りがして、近づいたらぱりぱりのシュガーバタークレープで、求めていたものその2で(その1はマカオ風のエッグタルト、3はポンチキ)ついつい列に並んでしまう。
ぱりぱりと軽くて、バターの風味がして、砂糖と塩が程よくて、焼き立てをあっという間に平らげてしまった。
まんぞくした。
電車に向かい、始発駅と気づく。電車内に誰もいなかった。不思議な感覚だ。
終着駅でもあるから、来た時も人が降りて、だんだんまばらになっていった。
始発駅に住んで、少し早めに駅に着いたら、座って通勤ができるのか、とぼんやり思った。
大きな橋と大きな川、道路が視界を流れていく。
昔、川の見えるところに住んでみたいと思ったことを思い出す。今の家から、自転車で10分とかからず、川には行けるのだけれど。
水害やアクセスを思うと一概には言えないけれど、水辺に在りたい願望があるのかもしれない。
泳げないけれど、ゆらゆら揺れる水面をみると、なんとなく安心する。
なんだかまた眠くなってきた。
最寄りは終着駅ではないから、乗り過ごさないようにしないと。
終着駅に住めば、寝過ごすこともないのかと思う。移動を思うと一長一短ではあるから、何に重きを置くかを、また考える必要はあるけれど。
だんだん、ひとが増えていく。
