家庭環境は普通だったはずなのに、なぜ回避型っぽくなるの?〜日本特有の価値観も影響しているかもしれません〜
ご相談でよくいただく質問があります。
「彼は回避型っぽいけれど、愛着障害が起こるような家庭環境には見えませんでした」
というものです。
確かに、外から見ただけでは
「そんな家庭環境には見えない」
「ご両親も立派な方だった」
というケースは少なくありません。
ただ、愛着の形成は家の経済状況や職業だけで決まるものではありません。
親がどのように子どもと関わってきたか。
子どもの気持ちをどれくらい受け止めてきたか。
安心して甘えたり、弱音を吐いたりできる環境だったか。
そういった積み重ねが大きく影響します。
例えば、
・共働きで忙しく、親子でゆっくり向き合う時間が少なかった
・仕事中心の家庭だった
・放任主義だった
・親の期待に応え続けてきた
・「いい子」でいることを求められてきた
・本音より結果を重視されてきた
こうした環境の中で育つと、
「人に頼らず自分で何とかしよう」
という考え方が身につくことがあります。
もちろん、
公務員だから、
医師だから、
看護師だから、
大手企業勤務だから、
回避型になるという話ではありません。
実際には優しく愛情深い親御さんもたくさんいます。
ただ、お悩みを伺っていると、
社会的には立派に見える家庭でも、
親子が感情レベルで向き合う機会が少なかったケースは少なくないと感じます。
また、日本ならではの背景もあるのかもしれません。
例えば、
「長男だからしっかりしなさい」
「長男なのに」
「男だから泣かない」
「男なのに」
と言われて育ったり、
昔ながらの男尊女卑の価値観が残る環境の中で、
男性は弱音を吐かず我慢するもの、
女性は気持ちを飲み込むもの、
という空気を感じながら育った方もいます。
そうした環境では、
男と女が対等な立場で気持ちを伝え合い、
話し合いながら関係を築く経験に恵まれなかった人も少なくありません。
そのため、
自分の感情を言葉にすることや、
相手と本音で向き合うことに苦手意識を持つケースもあるように感じます。
また、忘れてはいけないのが、
相手だけの問題ではないということです。
あなた自身が不安を感じやすい状態だったり、
相手との関係の中で不安型の行動が強く出やすい状況が続くと、
相手がさらに距離を取り、
結果として「回避型っぽい行動」が強く見えることもあります。
だから私は、
「彼は回避型ですか?」と、
回避型かどうかを決めつけるより、二人の間で何が起きているのかを整理していくことが大切だと私は考えています。
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四人兄弟末っ子の生まれ順研究家です。健康に関すること、結婚観に関すること。