LegalAlpha Vol.163|Close Brothers(銀行)とViceroy Research(空売り投資家)の対立
※本記事は、訴訟ファンドおよびその関連制度について、筆者の個人的見解を含む一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の投資対象の取得・売買・勧誘・推奨等を意図したものではありません。
イギリスの銀行Close Brothersと、ショートセラー(空売り投資家)のViceroy Researchが、自動車ローン補償スキームの引当金を巡って激しく対立している。
主な争点:引当金の妥当性
Close Brothersの見解: 引当金を3.2億ポンド(約600億円)とし、「資本で十分に吸収可能」と主張。1人あたりの平均支払額を約500ポンドと見積もっている。
Viceroyの主張: この見積もりは「信頼性に欠ける」と批判。FCA(金融行為監督機構)の業界平均(829ポンド)より大幅に低く、数字を「つまみ食い(チェリーピッキング)」していると指摘。実際の負担は5.7億〜12億ポンドに達し、自己資本を大幅に削る可能性があると警告している。
市場と規制当局の動き
株価への影響: Viceroyのレター公開後、Close Brothersの株価は一時3%以上下落。
FCAの対応: Viceroyからの調査依頼レターを受領。今後、Close Brothersの計算プロセスや監査状況が精査される可能性がある。
今後の注目点
2026年6月: 補償スキームが本格始動。実際の実務でどれほどの支払いが発生するかが焦点。
人員削減: 銀行側は今回の不祥事に備え、2027年までに約20%の人員削減を計画中。
※本記事は、訴訟ファンドおよびその関連制度について、筆者の個人的見解を含む一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品または投資対象の売買、取得、勧誘、推奨等を意図したものではありません。また、本記事は特定の法的助言を提供するものでもありません。記載内容の正確性や完全性について保証するものではなく、今後変更される可能性があります。投資判断や法的判断を行う際は、必ずご自身でご確認のうえ、専門家にご相談ください。
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