「女なんてアボカド食わしときゃいいんだよ」初めて笑った場所・中野界隈
8年ほどの間、私は中野区と杉並区の境に住んでいた。
中野駅までもバスで15分で行けたので、芸人が多く住んでいる界隈のご飯屋さんにもよく出かけたものだ。
その中でも新中野の韓国料理『オジャンドン』は、骨付き豚カルビとチゲが絶品で月に1度通った。カムジャタンもそこで覚えた。
レジの後ろの上島竜兵、と書かれたボトルで竜兵会の存在を知ったが、有名店になった今も店の人の対応は素っ気なくて平等で、そこが好きだ。
ただし当時は週末の夜7時に、すでに超売れっ子になった芸人たちが中野でご飯を食べているはずもない。
うごめいていたのは、名乗っているだけの芸人ばかりだったのだ。
当時丸ノ内線の中野富士見町という駅のそばで、20代そこそこといった男の子2人に「お笑いのライブに来ませんか」と呼び止められたことがある。
けれど付近に劇場はおろか、ライブスペース的なものは一切ない。
「ここの2階です。タダなんで」
地下ライブなのに、2階とはこれいかに。いや、当時は『地下ライブ』なんてお笑いの世界では言っていなかったはず。
そこは、居酒屋の2階で元・塾のような看板なども一切出ていない場所だった。怖くなったがいっぱい靴が並んでいたので、お客はいるらしい。アンケート用紙を受け取った。
40名余りのお客がいただろうか。20代の男性が多かった。
5組見たものの、どのコンビも、ほとんどがお互いのいじりをするばかりの内容だ。年齢を考えれば無理もないし、時折笑い声も多くはなるが、ややウケの域を出ていない。私は早くも出るタイミングをうかがう心境になった。
その中で、『彼女ができたんだけどデートで何を食べたらいいか悩んでいる』というおきまりのやり取りの中、唯一「おっ!」と思ったのが
「お前、女なんてアボカド食わしときゃいいんだよ!」だった。
けっこう図星。刺さった。
アボカドは新参者の野菜の中で特別な位置にいた。アボカドバーガーのもてはやされかたは半端なかったし、私も大好きで1個98円になる時には必ず買っている。

やったー!これで出られる!
私は、『アボカド食わしときゃいいんだよ!に爆笑しました!』とアンケートに大急ぎで書いて回収箱に入れ、そそくさとその場を立ち去った。
でもそのコンビの名前は・・・覚えていない・・・
このフレーズを言った芸人さんが今も活動してたら、ぜひとも知りたいものである。
*見出しの画像は、過去のnote
芸人You Tubeで料理を学ぶ2パスタを参考に作ったサーモンとアボカドのクリームパスタです
