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【美術館】大塚国際美術館

2025年8月11日

二輪の趣味を兼ねて今年の夏は四国周遊をしていた。前日まではアイドルマスターのライブを名古屋で参戦してから、四国周遊のその初日に明石海峡大橋、鳴門海峡を渡り、徳島のここ大塚国際美術館を訪問。

博物館巡り、美術館巡りをある程度趣味として持っている中で、抜群に行きたいな~と思っていたこの場所。
本物は一切なく、全てレプリカという特殊な美術館でその設立の構想を再現した展示で徹底された空間を味わうことが出来た。

入場口付近

日程でお気づきであろうが、盆休み真っ只中ということもあり、また公共交通機関で訪問しにくい場所ということも作用して近辺は非常に激しい渋滞であった。
ド田舎のこの僻地という事で駐車場はタダではあったが、非常に遠くまで回されたのがまずは苦い印象。
とはいえ日程を選択したのは自分自身なのでそこは仕方のないことではある。更に言えばシャトルバスがあったので遠い駐車場もまぁなんとかなります。人が多いときは覚悟しな~。

入口からおおよそ1~2km隔離した駐車場へ

現地に13時入りしてから閉館の17時までの間で4時間の時間を確保していたが、「まぁ回りきらんだろうな」と予想はしていたので早足で見るつもりではあった。あったんだ。

努力はしたんだ。

入場してすぐにシスティーナ礼拝堂。

あっ、最初にミケランジェロの最後の審判来ますか?
あれ、もっと中盤~終盤の展示だと思ってました。終わった……。って思ってしまい1敗。いや何に負けたのか。
ここでたっぷり時間を使い20分。うーん、先が思いやられる。
大塚国際美術館は、全ての展示物を実物と同じサイズで製作、その素材は陶板で製作されておりそれに着色を施すことで長い間劣化しない名画を作り上げている。
これ全部有りていに言えばタイルですか?って思いながらシスティーナ礼拝堂の展示をボケーっと眺めてしまった。

そしてこの礼拝堂、もう一個有名な出来事が。

我らが米津玄師である

いやしれっと展示の片隅に置くやんwwwって思いながらその隣には……。

彼のLemonのジャケ画が
日本人画家でミケランジェロと並べられて置いてる……

熱烈なファンならだいぶ嬉しいと思う。
普通のファンなんだけど、彼の絵をこのサイズで見ることができるのは普通に希少なのではないかな~。って思いながら満足気に眺めてしまった。

ハナからパワー系展示で飛ばしていくこの大塚国際美術館の展示だが、一応(?)きちんと西洋美術史をなぞっていく構成になっていて、古代の美術的な観念の確立から、中世、ルネサンス、バロック、近代、現代と順繰りになっている。
非常に教科書的で堅実な展示ではあるのだが、あまりにも展示が多く、また現地美術の完全再現を試みている環境展示という展示方法がパワープレイ過ぎて圧巻されっぱなしである。

エル・グレコの祭壇

システィーナに続いて順路を進むとエル・グレコで、まだ展示2つ目だけどもうお腹いっぱい。って気分になりました。
とにかく最初は環境展示をわーっと見せて、HPを削ってくるタイプの展示ですので、行く人は気を付けてください。

ポンペイ出土 秘儀の間
ポンペイ赤と言われる色が本当に印象的だった
スクロヴェーニ礼拝堂
カッパドキア 聖テオドール聖堂
これは屋外の展示で洞窟聖堂を再現

ひとまず環境展示の紹介はここいらで終わりにしておく。
環境展示、現地の広さ、また照明の状況までも再現を試みており、テオドール聖堂に関しては内部に照明なしの状況で、外から入る自然光により内部の美術構造を見せるのは、美術館の狙いなのか…?み、見えにくい。。。といった感じで徹底しすぎている……。

古代の展示は西洋美術の黎明を示し、ローマ帝国時代の美術品の品々が円形のホールに並べ置かれていた。

アレクサンダーとダレイオスが描かれた
ポンペイの非常に有名な出土品

原寸大のアレクサンダーモザイクはやはり圧巻。いつかの東博のポンペイ展で、足元に再現されている様子はみたことがあるがこのように壁に再現され、屹立している様を見るのも良かった。

アキレウスとケイロン

キリスト教成立以前はギリシャ神話が絵画の題材として好まれ、ローマ帝国の影響が色濃く残る地域には多く遺された。結局のところ金持ちの家のお宅に飾られる絵画という性質は西暦に暦が切り替わっても一切変わってはいないようだが。

中世ではキリスト教の成立後、その黎明から布教、伝播のための宗教画という性質が非常に強く感じるものが多くなっており、また徐々にイコンの技術が定まってきた時期でもある。

ウラディーミルの聖母子
一角獣を従えた貴婦人

タペストリーのほうはこれもまた例に漏れず非常に大きいものであり、圧倒。

そしてルネサンス期、バロック期に入るが展示物、展示物がとにかく多い。
世界ふしぎ発見!やらNHKの特集やら、世界遺産などの番組を好んで見る自分としてはもう飽和状態になるほどの量であった。右みても左見ても歴史的名画、大作しか無い。
ダヴィンチ、ラファエロ、ボッティチェリ、ミケランジェロ、カラヴァッジョ、レンブラント、ルーベンス、フェルメールなどなどとりあえず人類の宝は全部複製しとけ!的な大塚製薬の剛腕が光るゾーンであった。

ダヴィンチ 受胎告知
ボッティチェリ ヴィーナスの誕生
ラファエロ アテネの学堂
フェルメール 牛乳を注ぐ女

陶板絵画ということも有り、至近距離でこれら絵画を覗き込む形で見れるのはやはり強い。
目が肥えている美術フリークにはどう映っているのかはわからないが、博物学の方を好んで見る自分としてはあまりにも十分で、且つきちんと歴史的にも整頓されたうえで順番にこのようにルネサンス→バロックの絵画観の移り変わりを見ることができるのは非常に嬉しいものがある。

そしてキリスト教の宗教絵画などから脱却をしている近代へ。
近代の展示初手からモネの睡蓮、ゴッホのひまわり7連発。大
塚製薬、べらぼうすぎる。

モネ 睡蓮
ゴッホが残した7つのヒマワリが一同に会するのはここしか無い。(多分)
ドラクロワ 民衆を導く自由の女神
モネ 

き、近代の印象派まではなんとか早足ではあるが丁寧に浚えたな~。と思っていたが、ここいらで閉館15分前。
そう、現代が丸々未見なのである。

ピカソ ゲルニカ

現代の展示はこの入口のゲルニカでタイムアップ。
大塚国際美術館に大敗を喫しました。なのでいつかもう一回余裕のある日程で来ます。。。

序盤に話したとおりだが、ある程度の博物館、美術館好きな方々であるならば、少なくとも5時間は観覧の時間を見てほしい。
教科書的な展示の並べ方で、かなりの量のキャプションもあり、ある程度ふんわりした美術史の認識でも十分楽しめる。
惜しむらくは、西洋絵画のイコンの性質、モチーフ、アトリビュートなどの知識を少しでも入れておくと非常に楽しくなるのであろう。という瞬間が多く存在した。
今でも本記事の製作にあたり、絵画の写真を見返しながらアトリビューを調べたり、キャプションを再確認しているが再びの発見が見られて非常に楽しい。
大塚国際美術館に向かう!という覚悟がある方ならば、是非ともそのように知識を仕入れておくのは非常にオススメすると同時に難くないと思います。

あと、この場所、とにかく歩く!歩きっぱなし!立ちっぱなし!朝から入ってある程度のお昼休憩を挟んで、歩きづめでようやく全部周遊できるくらいなので本当に体調の良いときに回って。

西洋美術の全てを知った気になれるというところでは国内だと比肩するものが無いくらいの美術館でした。

以上。

お前、テンション上がりすぎて買うのはいいけどこれから7日間バイク移動やぞ……なお土産の品々でした