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✈️「春の旅のつづき方。」① 空港とドリアの記憶

4月のある日、朝早くに家を出た。

前回よりも空港は空いていて、
どこか落ち着いた空気が流れていた。
飛行機に乗る前からずっと「九条の大罪」を観ていたからか、時間はあっという間に過ぎて、気づけばセントレア空港に到着していた。

ちょうどお昼どき。
この空港に来るたびに楽しみにしている、
いつものお昼ごはんの時間。

6月に家族で伊勢神宮へ行く予定があるため、
前回入った「CROCE&Co.」は今回は見送ることにした。
母が空港で食べるのを楽しみにしているらしく、事前に「今回は行かないでね」と念を押されていたのだ。

2〜3ヶ月に一度のペースでこの空港を利用していると、自然と入ったことのあるお店ばかりになる。
新しく回転寿司のお店がオープンしていて少し惹かれたけど、今回は「九条の大罪」を観ながら、ゆっくりごはんを食べたい気分だった。

何を食べようか考えながら、
空港内をぐるぐると歩く。

その中で、これまで“北海道にもあるから”と選択肢から外していた「ロイヤルホスト」に、ふと足が向いた。

なぜか急に、
シーフードドリアが食べたくなったのだ。

窓際の、眺めのいい席。
画面の中の物語と、目の前のあたたかいドリア。
予定通り「九条の大罪」を観ながら、
ゆっくりと食事をする。

熱々のシーフードドリア

子どものころから、
グラタンよりもドリアの方が好きだった。
その理由はきっと、家の近くにあった、
夫婦で営む小さな洋食店にある。

家族でよく通っていたそのお店の「エビドリア」は、今でも忘れられない味だ。
これまでに食べたどのドリアよりもおいしくて、わたしの中ではずっと一番のまま。

もうそのお店は閉店してしまって、
同じ味に出会うことはできないけど、
ふとした瞬間に、こうして思い出す。

ランチの時間帯ということもあって、
思ったよりはゆっくりできなかったけど、
お腹も心も満たされて、満足な時間だった。

そのあとスタバに立ち寄り、
引き続き「九条の大罪」を観ながら、
空港での時間をのんびりと過ごす。
気づけば、ちょうどいいところで
最後まで観終えていて、小さな達成感があった。

岐阜駅に着くと、カレが迎えに来てくれていた。
久しぶりに会ったはずなのに、
最初に口から出たのは「今日ずっと、九条の大罪観てた!面白いから早く観てほしい。」というひとこと。

そんなふうに、
少しだけ日常の延長みたいな会話から、
この旅は始まった。

最後までお読みいただきありがとうございます✨


2月に空港での過ごした時間はこちら👇

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