【ヘルニア体験記⑩】「痛くない!」朝起きた瞬間、涙が出るほどうれしかった
内視鏡手術をしている別の総合病院まで探し、
「もし手術するなら、私は内視鏡にしよう」
そこまで気持ちを固めていました。
最初の総合病院から画像も返してもらい、あとは別の先生の話を聞きに行くだけ。
手術はもう、遠い話ではありませんでした。
ところが、その病院へ行く前に、、、
私の症状に変化が出始めました。
最後のブロック注射から2か月ほど経った頃🌿
変化を感じたのは、ペインクリニックで最後のブロック注射を受けてから2か月ほど経った頃です。
ちょうど娘の受験が無事に終わり、卒業式を迎える時期でした。
それまでは、神経痛のつらさを10段階で表すなら7〜8くらい。
それが5〜6くらいの日が増え、調子のいい日は3〜4くらいに感じるようになりました。
ある日突然、痛みが消えたわけではありません。
昨日まであれほどつらかったのに、翌朝には元どおり。
そんな奇跡のような治り方でもありませんでした。
私の場合は、
じっくり、じんわり。
気がつけば、
「あれ?前より楽になってる?」
と思える日が増えていった感じです。
臀部や太もも、ふくらはぎ、足首と続いていたつらさも、全体的に和らいでいきました。

特に朝の状態が変わってきたことで、
「もしかしたら、このまま良くなっていくかもしれない」
と初めて思えるようになりました。
発症した頃から、できることは片っ端から見直していました
この頃になって急に、生活を変えたわけではありません。
私はヘルニアになった直後から、
「少しでも負担を減らすには、どうしたらいいんだろう」
とずっと考えていました。
まず見直したのが寝る環境です🛏️
枕の高さ。(枕の買い替え)
マットレス。(はじめてマットレスを買いました)
横向きで寝るときに脚の間へ挟むクッション。(ヨギボーのU字型のクッションを利用するように。)
夜中に何度も目を覚ましていたので、
「せめて寝ている時間だけでも楽にしたい」
という思いでした。
パソコンをするときの環境も変えました💻
長時間座ることが多いので、お尻や腰への負担を減らすための専用のクッションも用意しました。
そして、座りっぱなしにならないよう、
30分ほど同じ姿勢でいたら、一度動く。
これもかなり意識するようになりました。
重い物は絶対に持たない!!
どうしても持つ必要があるときは、腰だけに負担がかからないよう動き方を意識する。
少し違和感がある日は、そこでやめる。
以前なら、
「これくらい大丈夫」
と動いていたところを、
「今日はやめておこう」
と考えられるようになりました。
私の中では、
「もう絶対に無茶をしない」
それくらいの気持ちでした。
こうした工夫を続けてしばらく経った頃に症状が和らいできたので、
「今までやってきたことも、少しは役に立っているのかな」
と思うことはありました。
ただ、何がどこまで影響したのかは私には分かりません。
注射や薬、時間の経過、毎日の過ごし方など、いろいろなことが重なったのだと思っています。
痛みで目が覚めなかった朝

そして、今でも忘れられない朝があります。
ひどい頃は、夜中に1時間おきくらいに目を覚ましていました。
痛くて起きる。
姿勢を変える。
また眠る。
その繰り返しです。
それが少しずつ、2時間、3時間と続けて眠れるようになってきました。
そしてある朝、目が覚めたときに、
「あれ?」
と思いました。
痛くて起きたんじゃない。
普通に目が覚めたんです。
「痛くない、、、」
そう気づいた瞬間、涙が出ました。
ただ眠って、朝になって、自然に目が覚める。
以前なら何とも思わなかったことです。
でも、一晩まともに眠れない日々を経験した私には、それだけで泣けるほどうれしいことでした。
「あぁ、朝まで眠れたんだ」
その感動は、今でも覚えています。
上を向いて眠れたとき、「手術しなくてもいいかも」と思った
さらに時間がたつと、上向きでも眠れるようになってきました🌙
長い間、横向きでしか寝られなかったので、これは私にとってかなり大きな変化でした。
久しぶりに上を向いて、
「あれ?この姿勢でも大丈夫」
と思ったとき、
「ここまで戻ってきたなら、今すぐ手術をしなくてもいいんじゃない?」
という気持ちになりました。
内視鏡手術ができる別の総合病院へ行く準備までしていましたが、いったんその予定を止めることにしました。
手術を避けたいから無理やりそう思ったのではありません。
自分の中で、
「明らかに前とは違う」
と感じられるところまできていたからです。
顔を洗える。靴下をはける。それがこんなにうれしい

できることも増えていきました。
前にかがんで顔を洗える。
自分で靴下をはける。
床のものを取るために身体を曲げても、以前のような激しい痛みに襲われない。
一つ一つは、本当に何でもない動作です。
でも私にとっては、
「またできた!」
と思えることばかりでした。
ヘルニアがひどかった頃は、何か動くたびに、
「これをしたら痛くなるかな」
と考えていました。
それが、少しずつ考えなくても動けるようになる。
この変化は、とても大きかったです。
朝と夜のケアも続けました
自分でできるケアも続けていました。
YouTubeなどを参考にしながら、ストレッチをしたり、呼吸を意識した運動を取り入れたり。
朝と夜に30〜40分ほど取り組む日もありました。
ただし、以前ストレッチで症状が悪化した経験もあります。
そのため、
「やればやるほどいい」
とは考えませんでした。
違和感があればやめる。
無理に伸ばさない。
その日の調子に合わせる。
そこはかなり慎重にしていました。
「この運動のおかげで治った」
と断定するつもりもありません。
私自身も、何が一番効いたのかは分からないからです。
ただ、以前のように自分の身体を酷使するのではなく、
毎日少しずつ身体の様子を見る時間を作るようになった。
それは、ヘルニアになる前との大きな違いでした。
痛み止めがいらなくなったことも、大きな変化でした💊
この頃には、ロキソニンやボルタレンなどの痛み止めも飲まなくなりました。
以前は、
「薬が切れたら、また痛くなる」
という不安がありました。
だから、一日何も飲まずに過ごせた日は、
「私、本当に良くなってきてるんだ」
とうれしくなりました。
神経痛の薬、タリージェは今も続けています。
ただ、量は以前の半分ほどまで減っています。
薬がどんどん増えていた頃を思うと、減らせるようになったことにも回復を感じました。
動けなかった間に、4キロほど太りました
ヘルニアになってから、体重は4キロほど増えました。
大好きだったトレーニングができない。
外出も減る。
思うように動けない。
鏡を見るたび、
「太ったな、、、」
と落ち込むこともありました。
でも今は、
「まずはあの状態からここまで戻れたんだから、それで十分」
と思っています。
焦って体重を戻そうとして、また腰を痛めたら意味がありません。
これから少しずつ、無理のない範囲で元の体型に戻していきたいです。
横向きでしか眠れなかったことは、美容面でもストレスでした

これはヘルニアそのものとは少し違いますが、私には結構大きなことでした。
長い間、横向きで眠る生活が続いたことで、
「顔の左右が変わった気がする」
「シワが増えた気がする」
と感じるようになりました。
症状がひどい頃は、美容のことを考える余裕なんてありません。
でも元気になってくると、今度はそういう部分にも目が向きます。
「ヘルニアになる前の自分に戻りたい」
そんな気持ちもありました。
今は顔のエクササイズなども取り入れながら、こちらも少しずつケアしています😊
美容のことまで考えられるようになったのは、それだけ元気になった証拠なのかもしれません。
「当たり前」が戻ってきた🌿
顔を洗える。
靴下をはける。
上を向いて眠れる。
夜中に何度も起きなくていい。
痛み止めを飲まずに過ごせる。
以前なら、どれも当たり前でした。
でも、一度すべてが難しくなったからこそ、
普通に暮らせることが、どれほどありがたいのか
心の底から分かりました。
朝起きて、
「痛くない!」
と思えた日のうれしさは、今でも忘れられません。
そして、
「ここまでよく頑張ってくれたね」
と自分の身体に思いました。
ヘルニアになる前の私は、身体に無理をさせることばかり考えていた気がします。
でも今は逆です。
少しでも違和感があれば休む。
無茶はしない。
調子がいい日ほど油断しない。
あの頃のつらさには、もう戻りたくないからです。
現在も、最初に手術の相談をした総合病院へ通いながら、神経痛の薬をもらって経過を見ています。
あれから約8か月。
今、痛みやしびれはどのくらい残っているのか。
そして、再発しないためにどんなことを続けているのか。
次回は、現在の状態と、これからも自分の身体を大切にするために続けていることを書きたいと思います🌿
※この記事は、私自身の症状や治療、生活の中で行った工夫についての体験を記録したものです。症状が改善した原因については、私自身には断定できません。また、寝具やクッション、ストレッチ、運動などは、人によって合うものが異なります。腰椎椎間板ヘルニアの治療や運動、薬の減量・中止については、自己判断ではなく医師などの専門家にご相談ください。
