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なぜクイニーアマンブームが来ているように見えるのか

今、日本は空前のクイニーアマンブームである。

クイニーアマンとは、フランスのブルターニュ地方における伝統的な洋菓子の一種である。名称はブルトン語で「バター(amann)の菓子(kouign)」という意味。
作り手によって差はあるものの、一般的に外側は固めの食感で香ばしく、内側は甘味だけでなく塩気も感じられるものが多い。

Wikipediaより

なぜブームが来ていると感じるかというと、セブンイレブンからは中にあんこの入った「あんクイニー」が発売され、ファミリーマートからは表がチーズケーキデニッシュ・メロンパン・アップルパイタルトで裏がクイニーアマンになった3種のパンが発売されていて、いよいよ大手コンビニチェーンも「クイニーアマンを売ろう」としているのが伝わってくるからだ。

こちらはファミリーマートの商品。

クイニーアマンは1998年に第一次ブームがあったそうだが、それ以来特に話題に上ることがなく30年近くが経過した。
もちろんパン好きを中心に人気のはあるパンなのだが、この30年弱はコア層からの支持にとどまっているように思う。
かく言う筆者もクイニーアマン好きではあるが、わざわざクイニーアマンを買いに遠くのパン屋まで行くかと言えば、否である。
実際食べてみれば美味しいのだが、じゃあ「クイニーアマンってどんなパン?」と聞かれたときに特徴を伝えづらい…それがクイニーアマンの弱点だと感じている。

というのも、クイニーアマンは基本的に具が入っていないのだ。
コロッケパンならコロッケ、クリームパンならクリーム、中になにが入っているかがわかれば味のイメージがしやすい。
しかしクイニーアマンは「表面がキャラメリゼされていて食感が楽しい」という特徴以外、美味しさを説明しづらい。バターの風味が、とか、生地が、とか、パン通以外には刺さりにくい。

セブンイレブン、ファミリーマートは、逆にそんなところに目を付けたのだと思う。
あんこ、チーズケーキ、メロンパン、アップルパイ、名前を聞けば味が想像できるどこにでも売ってるパン四天王と組み合わせることによって、クイニーアマンを知らない層にもリーチしようとしているのだ。

筆者は実際にこれらの商品を食べたのだが、正直クイニーアマン単品で食べたほうが、クイニーアマンの良さを体感できるし、美味しいと思う。
しかし、パンを選ぶときの選択肢にこれらの商品が入ってくれば、これまでクイニーアマンを知らなかった人もクイニーアマンというパンの種類が頭にインプットされるはずだ。

これをきっかけに、今後はクイニーアマン単体に手を出してくれるようになれば、願ったり叶ったりである。
なぜならクイニーアマンは具がいらない。ちゃんと作るのは大変かもしれないが、工場で「クイニーアマン風のもの」を作るのは簡単なのではなかろうか。

この秋のクイニーアマン商戦が成功するか、失敗するかで、今後のコンビニパンのラインナップが変わるかもしれない。
このnoteを読んだ方は、ぜひコンビニでクイニーコラボ商品を食べてみてください。そしてクイニーアマンがレギュラー化されるように一緒に祈ってください。

あと、ちゃんとしたパン屋のクイニーアマンは本当においしいです。ぜひこれを機に、クイニーアマン食べてみてください。

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田口桃子|エッセイとサンバ もし気に入っていただけたら、応援してくれると嬉しいです! いただいたチップが私の生活費になります!