親への暴力で悩んでいる思春期ママへ
Q. お母さんのご相談
息子はキレやすく、ちょっとしたことで怒ります。
暴れた時には、夫が止めようとしますが、
どんどんヒートアップしてしまいます。
なので、息子には腫れ物を触るように接しています。
A:桃木亜子からのお返事
お子さんがキレやすく、ちょっとしたことで怒ってしまう。
お父さんが止めようとすると、かえってヒートアップしてしまう。
そんな状況の中、腫れ物に触るように接する毎日は、本当に疲れますよね。
家庭内のこうした状況を相談することは、とても勇気のいることです。
よく打ち明けてくださいました。
毎日が休まらず、緊張感の強い日々を過ごされていることと思います。
でも、安心してください。
この状況は、必ず楽になります。
暴力には暴力で対応しない
まず大切なことをお伝えします。
暴れている子どもを力で抑え込もうとすることは、避けてください。
これは子どもを加害者にしてしまう可能性があるからです。
感情的になった子どもが、親に大きな怪我をさせてしまう。
そんな事態は、実際に起こり得ることなのです。
もしそうなったら、それは親にとっても子どもにとっても、一生涯「心の重り」となる、とてもつらい出来事になります。
たとえ今は親が力で抑え込めたとしても、思春期の子どもには、親が本当に伝えたいことは何も届きません。
心に残るのは、怒りだけです。
暴れている時は「安全な距離をとる」
子どもが感情的に暴れている時は、落ち着くまで安全な場所で身を守ることが最優先です。
家の中での避難
ふすまなどではなく、丈夫な扉がある部屋に避難する
外への避難が必要な場合
家の中に安全な場所がなければ、外に出ることも考えます。
冬なら外套と合鍵を外に用意しておく
外に避難する時、できるだけ、こんなメッセージを伝えてください。
「見捨てる訳じゃないよ。今はここから離れるけど、あなたのことが嫌いなわけじゃない。大好きだよ。必ず戻ってくるからね」
難しい状況かもしれませんが、こうした言葉は、子どもの心に必ず届きます。
専門家の力を借りる
外に避難しなければならないほどの激しい暴力がある場合、ぜひ専門家に相談してください。
児童相談所という選択肢
一番のおすすめは、児童相談所です。
「児童相談所って、虐待のイメージがあって…」と思われるかもしれません。
でも、児童相談所は本来「相談する場所」なのです。
児童相談所には、こんな専門家たちがいます。
児童精神科医(嘱託の場合が多い)
臨床心理士
児童福祉司
保健師
お子さんの相談では、家庭での様子と同時に、学校での様子も聞かれることが多いでしょう。
思春期の子どもは、家と学校で全く違う姿を見せることが珍しくないからです。
恥ずかしいことではありません
「学校に知られるのは恥ずかしい」と感じるかもしれません。
でも、考えてみてください。
どうしてそんなにも心が荒れているのか。
・学校で何かつらいことがあるのか
・家庭の状況が影響しているのか
・もしかしたら、精神疾患を発症しているのかもしれない(思春期は発症しやすい時期です)
どうすれば穏やかな生活ができるのか。
その答えを見つけるには、ご家族だけでは難しいです。
学校・専門家、そしてお子さん本人が一緒に考え、試行錯誤を繰り返すことが大切です。
そうすれば、必ず楽になります。
一緒に考えていきましょう
「相談するのは勇気がいる」
「以前相談したけど、改善しなかった」
そう感じている方もいるかもしれません。
でも、諦めないでください。
身近に信頼して相談できる人は必ずいます。
どう相談していくか、どうやって見つけるか。
一緒に考えていきましょう。
必ず、あなたとお子さんを支えてくれる人が見つかります。
そして、必ず今よりも楽な日々が訪れます。
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