見出し画像

インディー・ロックの新鋭2組を紹介 ~ Big Thiefが蒔いた種が芽吹く時

2010年代にUSインディー・ロックは長い冬の時代に入ります。そんな状況下で孤軍奮闘したのがBig Thiefでした。傑作を連発し、少なくとも批評面においては一介のインディー・バンドの域を超えて「別格」の存在になったといっても過言じゃない。

そんなBig Thiefが照らした明りを目印に進んできた2組の新世代バンド、Hiding Placesとmary in the junkyard。今年発表した彼らのデビュー・アルバムがいずれも素晴らしい出来なのでご紹介します。


(1)Hiding Places

男女ヴォーカルを擁する4人組のロック・バンド。Big Thiefと同じNYブルックリンを拠点に活動しています。
4月に発表したデビュー・アルバム『The Secret To Good Living』は現時点ではまだリアクションが少ないものの、内容は大変素晴らしい。繊細でリリカル、しかし力強い筆致のフォーク・ロックは初期のBig Thiefに近いかもしれない。真っすぐに歌を届ける、奇を衒わないシンプルな表現だからこそ胸を打つ。もっと注目されてしかるべきバンドです。

Hiding Places "One Hand"



(2)mary in the junkyard

サウス・ロンドン拠点、女子2人+男子1人という構成のトリオ。7月にリリースしたばかりのデビュー・アルバム『Role Model Hermit』が各所で評判を呼んでいます。
スリーピースならではの隙間を生かした、繊細にして大胆なアンサンブル。ベース奏者がヴィオラも兼任し、弦楽器による優美な香りづけも◎。可憐なルックスに騙されてはいけない、見た目以上に骨太なロック・バンド。最近のUK新人では頭一つ抜けたポテンシャルを秘めた逸材。

mary in the junkyard "New Muscles"




いいなと思ったら応援しよう!