『開化の笑顔』川柳(14)〽画新聞いけんのたねに母は買ひ


〽 あきめくら 推量で讀む 画新聞
〽 事件にも 色けの多い 画新聞
※ 「あきめくら」は、文字の読めない人のこと。参考:『大日本国語辞典 巻1(あきめくら)』(国立国会図書館デジタルコレクション)

〽 花町の 買は色摺 新聞紙
〽 画新聞 いけんのたねに 母は買ひ
〽 雜報の ちらし錦画 新聞帋
※ 「雜報」は、雑報。新聞の社会面の記事のこと。
※ 「帋」は、紙。

〽 人力や 晴天になつて ほろなやし
〽 けんのんなものは すか眼の人力や
※ 「ほろなやし」は、接頭語のほろ+なやし(萎し)でしょうか。参考:『月桂冠 : 国風冠句 月の巻』『冠吟壱万集』『冠句京にしき』『胴乱の幸助』(国立国会図書館デジタルコレクション)
『落語十八番』という本の「いなり俥」に「幌を破す」という記述もあります。参考:『落語十八番』(国立国会図書館デジタルコレクション)『落語十八番』
※ 「けんのん」は、剣呑。危険な感じがするさま。
※ 「すか眼」は、眇。ここでは片目が見えないことを指していると思われます。参考:『大日本国語辞典 巻3(すがめ)』(国立国会図書館デジタルコレクション)

〽 人力の 帳場に乳母が ニ三人ン
〽 時雨のなみだ ほろ/\と 人力や
※ 「帳場」は、出納の記録を付けたり勘定をする場所のこと。ちょうば。
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