【女大学宝箱】(12)水引(みずひき)


水引は、婦人の贅によし。これをつくるやう、杉原紙、又、奉書紙の長短に随ひて、はゞ一寸ばかりにきりて、これをひねり、長長一尺餘にし、しばらく米泔水にひたし、とり出し、帛をもつて是を絞引、日にほして後に、半分に臙脂をぬる。これを紅白の水引といふ。
※ 「つくるやう」は、作る様。作り方。
※ 「杉原紙」は、播磨国杉原谷で作られる和紙(原料は楮)。奉書紙より薄くて柔らかいそうです。
※ 「奉書紙」は、楮を原料とする和紙。越前で作られる越前奉書が知られています。
※ 「米泔水」は、米のとぎ汁のこと。
※ 「臙脂」は、紅花から作った染料。


白き方を本とする也。近世は、金はく、鬱金、藍汁をぬりて、段々いろどり、細箔帋にて十條ごとにつかねて一把とす。
又、鳥子紙をいろどりて、ひねらざるを平水引といふ。ひねりたるにまされり。
※ 「帋」は、紙。
※ 「につかねて」は、束ねて。
※ 「鳥子紙」は、雁皮を原料として作られる和紙。

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