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【二十四節気】(秋)霜降

霜降廿三日
(10月23日~11月6日頃にかけて)

寒露愈結んで霜となる。

霜始降 雨霎時施 楓蔦黄

しもはじめてくだる
こさめときどきふる
もみぢきばむ

豺乃祭獣 草木黄落 蟄虫咸俯

さいけものをまつる
さうもくわうらくす
ちつおうみなふす

やまいぬけものまつれば
草も木も黄葉もみぢちり
むしはみな

九月の中には陰氣壮にして露霜つゆしもと為て降る故に「霜降さうかう」となづく

豺乃祭獣とは、さいは山犬とよむ。秋陰殺戮さつりく悪獣あくじうにて、時今殺伐さつばつの氣、天地の間にみちふさがり、此豺同氣相感じて諸獣を殺しくらふ。そのはじめまづけものを供て天を祭る。是もをそ鷹の天を祭と同じ理也。

草木黄落とは、金氣は物を枯すを主どる故、草木くさきかれおつるを云。

蟄虫咸俯とは、ひそみたる虫、陰氣の爲にいよいよひそみ俯をいふなり。

出典:国立国会図書館デジタルコレクション『永暦大雑書大成:万民重宝


農家年中行事 霜降

芋、薯、蕷、馬鈴薯、百合、薑、此節より十四五日のうちに掘収むべし。大麦、此節まくを上時とす。
つりし柿の皮むきて乾すべし。孟宗竹に肥しすべし。松脂は此節より皮に疵を付け置き取るべし。
茶、桐苗に霜覆をなすべし。

出典:国立国会図書館デジタルコレクション『日本区分農事暦:一名農家年中行事

※ 「薯」は、いも類の総称を意味する漢字。
※ 「蕷」は、やまいも、ながいもを意味する漢字。薯蕷しょよは、とろろにする芋類のこと(長芋、山芋、つくね芋など)
※ 「薑」は、はじかみ。しょうがのこと。


霜降 蟋蟀入室
楓帯猩紅
柿今黄紅

出典:国立国会図書館デジタルコレクション『七十二候新撰


名花画帖 霜降

霜降一候 芙蓉臨汀 もくふよう
霜降二候 雁紅如酔 はげいとう

※ 「雁紅」は、雁来紅がんらいこう。ハゲイトウの別名。

霜降三候 蘆白似醒 あし

出典:国立国会図書館デジタルコレクション『七十二侯名花画帖 下


印存 霜降

豺祭獸 長尾雨
草木黄落 福田循誘
蟄蟲咸俯 河田文所

出典:国立国会図書館デジタルコレクション『七十二候印存



参考:『日用便覧』『書翰文精義 上巻 訂3版』『古事類苑 第2冊』『広辞林 新訂版』『神通発秘:究天極地』『天文運機術:一名・天地人三道極意(四時気候)』『日本区分農事暦:一名農家年中行事』『万暦三世相:永代雑書』『気候案内記』『明治三字経:簡易小学』『種まき鑑:暦日略解』『気候案内記』(国立国会図書館デジタルコレクション)