【観音霊験記 西国巡礼】第二十三番摂津国勝尾寺/百済国王后

『観音霊験記 西国巡礼二十三番摂津国勝尾寺 百済国王后』

觀音靈驗記 西國順禮二十三番 摂津国勝尾寺
おもくとも つみにはのりの かちをでら
ほとけをたのむ 身にそやすけれ
※ 「つみにはのりの」は、罪には法の。

百 ■國王妃 (■は氵+齋)
百■国王の后は、世に聞えたる美人にて、国王殊に愛し玉ひしが、何なるゆへにや、いまだ盛りの齡にて、白髪となり種々と良薬を用ゆれども、更に驗なかりしが、

或夜、日本国摂州勝尾寺の觀世音は灵驗あらたなるよしを夢に見玉ひて、覚るがいなや、日本の方角を聞て一心に祈誓し給へば、其夜のうちに雪のごとき頂、瑠璃の如き艶となれば、國王はじめ百官もよろこびて、
※ 「灵驗」は、霊験。
※ 参考:『和漢三才図会 巻之29神社仏閣名所』『大日本地名辞書 上巻 二版』(国立国会図書館デジタルコレクション)

その報恩にとて、閼伽器、金鼓、金鐘の三種を、周文徳、楊仁紹といへる両人の商人に渡して、日本へ送りければ、其品當山に納まりて、今猶什物となりてある㕝ふしぎの靈驗なり。
※ 「閼伽器」は、仏前に供える水を入れる器のこと。

※ 参考:『西国・秩父・坂東百観音霊験廻拝記』『西国三拾三所観音霊験記図会』『西国三拾三所観音霊験記図会』『西国三拾三所観音霊験記図会』(国立国会図書館デジタルコレクション)
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