『開化の笑顔』川柳(30)〽女房に仕立あげんと針もたし


〽 女紅場の 生徒たがひに ジレツテヘ
〽 糸道に 針疵のある 有がたさ
※ 「女紅場」は、明治時代の初期にあった女子に読み書きなどの他に、裁縫や礼法を教えるために設けられた教育機関のこと。にょこうば、じょこうば。
※ 「糸道」は、三味線や琴を弾く技のこと。「糸道に針疵のある有がたさ」は、裁縫で指先に怪我をしていると、三味線の練習をしなくてすむ… という意でしょうか。

〽 女房に 仕立あげんと 針もたし
〽 意気地はゆびきり 勉強は針で突
〽 雜巾で お賤女郎も 赤くなり
※ 「お賤女郎」 参考:鶴屋南北の『色一座梅椿』に「お賤女郎」と呼ばれる女性が登場します。参考:『大南北全集 第6卷』(国立国会図書館デジタルコレクション)

〽 女学校 開化したのも 見へるなり
〽 顎に本もたし 袴の紐をしめ
〽 石筆で かたかなをかく かたひ婦女

〽 赤貝も 蜆も交る 女学校
※ 「赤貝」は年長の女性、「蜆」は少女を指していると思われます。参考:『日本性的風俗辭典』(国立国会図書館デジタルコレクション)
筆者注 ● は解読できなかった文字を意味しています。新しく解読できた文字や誤字・誤読に気づいたときは適宜更新します。詳しくは「自己紹介/免責事項」をお読みください。📖
