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【二十四節気】(秋)秋分

秋分廿三日
(9月22日~10月7日頃にかけて)

秋季の中心にして昼夜平分の日なり。
※ 今年は9月23日。

雷乃収聲 蟄虫抔戸 水始涸

かみなりこゑをさまる
むしかくれてとをふさぐ
みづはじめてかるゝ

雷始収聲 蟄虫坏戸 水始涸

らいはじめてこゑをおさむ
ちつちうはこをいず
みづはじめてかるゝ

いかづちおとたえぬれば
虫毎むしごとすごもりかくれ
水もかれぬる

※ 「蟄虫」は、地中にこもって越冬する虫のこと。ちっちゅう。


八月の中には日輪にちりん赤道せきだうに在て晝夜長短なし。故に秋分しうぶんなづく

雷始収聲とは、此頃陽氣衰て陰氣いんきさかんなり。陽氣陰にてきする事あたはず。故に、らいなる事なし。
雷は、陰陽たゝかふて聲を發す物有て、鳴にはあらず。

蟄虫坏戸とは、はいはますとよみもろ/\虫類むしけら陰氣におそれ、地中にすごもり隠れ、あなの口をしだい/\に塞ふさぐ事をはいすといへり。

水始涸とは、みづは元氣のなすところにして、春夏の氣いたれば満溢みちあふれ、今秋の金氣にあひてかじけかゝるをいふなり。

出典:国立国会図書館デジタルコレクション『永暦大雑書大成:万民重宝

※ 「晝夜」は、昼夜。


農家年中行事 秋分

小麥まき初てより、竹伐りよし。漬菜、蕪菁、油菜、芥菜、ちさ蒔きてよし。
茼萵、菠薐、けし、豌豆、蠶豆まきてよし。牛蒡、此節まきて春の食とすべし。
桐の実蒔の苗植かへよし。茶の実を取り土に埋むべし。

出典:国立国会図書館デジタルコレクション『日本区分農事暦:一名農家年中行事

※ 「茼萵」は、春菊のこと。参考:『農芸教科書 園芸編 修正版』(国立国会図書館デジタルコレクション)
※ 「豌豆」は、えんどう豆のこと。
※ 「蠶豆」は、そら豆のこと。

秋分
鶺鴒翩翩

※ 「翩翩」は、軽くひるがえるさま。へんぺん。

鶴過暗夜
蛇入巣穴

出典:国立国会図書館デジタルコレクション『七十二候新撰


名花画帖 秋分

秋分一候 野蓼蔽沢 たで
秋分二候 石蒜可観 まんじゆしやけ

※ 「石蒜」は、彼岸花ひがんばなのこと。せきさん。

秋分三候 巖桂堪嚼 もくせい

出典:国立国会図書館デジタルコレクション『七十二侯名花画帖 下

※ 「巖桂」は、木犀もくせいのこと。がんけい。


印存 秋分

雷乃收聲 神樂江巻石
蟄蟲坏戸 加藤有年
水始涸 杉溪六橋

出典:国立国会図書館デジタルコレクション『七十二候印存



参考:『日用便覧』『書翰文精義 上巻 訂3版』『古事類苑 第2冊』『広辞林 新訂版』『神通発秘:究天極地』『天文運機術:一名・天地人三道極意(四時気候)』『日本区分農事暦:一名農家年中行事』『万暦三世相:永代雑書』『気候案内記』『明治三字経:簡易小学』『種まき鑑:暦日略解』『気候案内記』(国立国会図書館デジタルコレクション)