【女大学宝箱】(34)源氏物語④蛍/常夏/篝火/野分/御幸/蘭/真木柱/梅枝

蛍
こゑはせで 身をのみこがす ほたるこそ
いふよりまさる 思ひなるらめ
常夏
なでしこの とこなつかしき 色を見ば
もとの垣根を 人や尋む
篝火
かゞり火に たちそふ恋の けふりこそ
よにはたへせぬ ほのほなるらん
野分
風さはぎ むらくもまよふ ふゆべにも
わするゝまなく 忘られぬ君|《きみ》

御幸
をしほ山 みゆきつもれる 松ばらに
けふばかりなる 跡やたづねむ
蘭
おなじのゝ つゆにやぬるゝ ふぢばかま
あはれはかけよ かごとばかりも
真木柱
いまはとて 宿かれぬとも なれきつる
まきの柱に 我をわするな
梅枝
花のかは 散にし枝に とまらねど
うつらん袖に あさくしまめや
筆者注 ● は解読できなかった文字を意味しています。新しく解読できた文字や誤字・誤読に気づいたときは適宜更新します。詳しくは「自己紹介/免責事項」をお読みください。📖
