【女大学宝箱】(26)鏡(かゞみ)

鏡は、「かんがみる」といふことばの畧にて、かほかたちをよく正しくする物なれば、くもらざるやうにもつべし。

人の心正しければ、かほかたちも、をのづから正しくなるものなり。それゆへ、神前にかゞみをかけて、神明のあきらかなるをしらしむるも、「かみ」は「かゞ見」を畧したることばなり。
※ 「かみはかゞ見を畧したる」 参考:『帝国学士院第一部論文集 邦文 第2号』(国立国会図書館デジタルコレクション)

もろこし、わが朝、いにしへより、かゞみを大切にすること多し。神代よりの御寶三種の神器の中に内侍所と申奉る。則、鏡也。三種は智仁勇の三徳に比へて、鏡は智にとり給ふとなり。
※ 「内侍所」は、 三種の神器のひとつの神鏡(八咫鏡)のこと。

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