『開化の笑顔』川柳(11)〽ごくかたい下女は寝しなにズボンはき


〽 ごくかたい 下女は 寝しなに ズボンはき
〽 閂の 下女用心は 至極よし
※ 「閂」は、門の扉が開かないようにする横木のこと。かんぬき。

〽 沓下を ぬか袋かと 馬鹿な下女
〽 ふんどしを 洗ふてやる下女 チトくさい
※ 「沓下」は、靴下。

〽 すこぬッた 下女どふしても うなづかん
〽 羅紗綿と いへども 湯まきは 緋ぢりめん
※ 「すこぬッた」は、拗ねたという意味でしょうか。
※ 「羅紗綿」は、綿羊の別名。ここでは外国人の妾になった日本人女性を指しています。参考:『明治事物起原(ラシヤメン)』『デエリー新文化語辞典 10版(ラシャメン)』『新しきことばの泉(らしゃめん)』『物産會抄輯 初編』(国立国会図書館デジタルコレクション)
※ 「湯まき」は、湯巻き。女性の腰巻きのこと。
※ 「緋ぢりめん」は、緋縮緬。緋色の縮緬のこと。女性の長襦袢や腰巻に多く用いられました。

〽 文明の下女 番頭の 意にそむき
〽 南きんの 妾に かぼちやの 娘なり
※ 「南きん」は、地名の南京と野菜の南瓜(かぼちゃ)の掛け言葉になっていると思われます。
※ 「かぼちや」は、ここでは不器量という意味と思われます。参考:『大日本国語辞典 巻1(かぼちや)』(国立国会図書館デジタルコレクション)
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