【職人図鑑】彩画職人部類(12)靭(うつぼ・ゆき)

『三才圖會』云
靭ハ 以 皮革ヲ 為ル 之
随 弓弩及箭大小長短 用 之
※ 「三才圖會」は、明の時代に編纂された百科事典『三才図会』。

以皮革為之随弓弩及箭大小長短用之
出典:国立国会図書館デジタルコレクション
『三才圖會 106卷 [14]』
※ 「靭」は、うつぼ。矢を納める細長い筒のこと。靫。
※ 「弓弩」は、大弓のこと。どきゅう。
※ 「箭」は、矢のこと。せん。
『萬葉集』に
ますらをの ゆき取負て 出ていなば
別れ惜しみ なげきけん妻
※ 「萬葉集」は、万葉集。
※ 「ますらを」は、強く立派な男性のこと。ここでは、靫を背負って戦に出て行く夫。
※ 「ゆき」は、靫。矢を入れて背に負う細長い箱形の道具。靭と同じ。


挿絵には、馬の絵の着物をきた男の子と、脇に刀をはさんだ女性が描かれています。門先の男性と少年は、端午の節句の飾りを届けに来たのかもしれませんね。
下の写真は、大正時代の端午の節句の飾りです。

出典:国立国会図書館デジタルコレクション『端午玩具集 上』
靭 / 靫 について

『和漢三才図会:105巻首1巻尾1巻 [19]』


出典:国立国会図書館デジタルコレクション
『集古十種:兵器・弓矢 兵器 弓矢 一』

出典:国立国会図書館デジタルコレクション
『集古十種:兵器・弓矢 兵器 弓矢 一』
『百鬼夜行絵巻』に描かれるファンキーな靭。

弓弩について

出典:国立国会図書館デジタルコレクション『三才圖會 106卷 [14]』
明代に編纂された『三才図会』には、様々な弓弩が掲載されているので興味があったら見てみてくださいね。→『三才圖會 106卷 [14]』(国立国会図書館デジタルコレクション)
『和漢三才図会』は、江戸時代前期、寺島良安が『三才図会』にならって著した百科事典です。

出典:国立国会図書館デジタルコレクション
『和漢三才図会:105巻首1巻尾1巻 [19]』
箭(や)について

出典:国立国会図書館デジタルコレクション
『三才圖會 106卷 [14]』

出典:国立国会図書館デジタルコレクション
『和漢三才図会:105巻首1巻尾1巻 [19]』
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