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【二十四節気】(秋)立秋

立秋七日
(8月7日~8月22日頃にかけて)

立秋は秋の最初の日なり。
一葉落ちて天地秋来を知れど
残炎燬くが如し。

涼風至 寒蝉鳴 蒙霧升降

すゞかぜいたる
ひぐらしなく
ふかきりまとふ

涼風至 白露降 寒蝉鳴

りやうふういたる
はくろくだる
かんせんなく

涼風すずかぜの吹しくころは
草も木もしらつゆおきて
寒蝉ひぐらしぞなく

※ 「燬く」は、やく。
※ 「寒蝉」は、秋に鳴く蝉のこと。ヒグラシ、ツクツクボウシなど。かんせん。

七月の節に入て秋の気立ゆゑ、立秋りつしうといふ。凡、物のじゆくするを秋と名づく。五月むぎの熟するを「麦秋むぎあき」といふもこのゆゑ也。此頃、いねじゆくするを以て節の名を「秋」と云ふ。

涼風至とは、地中十分に陰気充満し、金気のすゞししき風吹をいふ。

白露はくろくだるとは、秋は金なり。金生水きんじやうすゐの理をもつて、水気の白露はくろくだるをいへり。

寒蝉鳴とは、寒蝉わ「ぐらし」とくんず。此虫、陰虫秋金の精にして、暑き頃はなくあたはず。秋のすゞしきにいたり、同気相感じて音を出す也。

出典:国立国会図書館デジタルコレクション『永暦大雑書大成:万民重宝


農家年中行事 立秋

蕎麦まきよし、蕪菁此節まけば大く出来る。
煙草取入今より十四五日のうちをよしとす。
二度作りの馬鈴薯植べし。

出典:国立国会図書館デジタルコレクション『日本区分農事暦:一名農家年中行事

※ 「蕪菁」は、かぶのこと。


立秋
芙蓉晩酔
荷花艶絶

※ 「荷花」は、はすの花のこと。かか。

桔梗漸開

出典:国立国会図書館デジタルコレクション『七十二候新撰

※ 「漸開」は、ようやく開く。


名花画帖 大暑

立秋一候 桔梗多趣 きゝやう
立秋二候 君子有章 しくんし

※ 「君子」は、ここではシクンシ科の植物 使君子しくんしのこと。

立秋三候 瞿麦錦緋 なでしこ

出典:国立国会図書館デジタルコレクション『七十二侯名花画帖 下

※ 「瞿麦」は、撫子なでしこのこと。参考:『女単語編 2之巻』(国立国会図書館デジタルコレクション)


印存 立秋

凉風至 武田仰天子
白露降 中根半嶺
寒蝉鳴 瓜生梅村

出典:国立国会図書館デジタルコレクション『七十二候印存



参考:『日用便覧』『書翰文精義 上巻 訂3版』『古事類苑 第2冊』『広辞林 新訂版』『神通発秘:究天極地』『天文運機術:一名・天地人三道極意(四時気候)』『日本区分農事暦:一名農家年中行事』『万暦三世相:永代雑書』『気候案内記』『明治三字経:簡易小学』(国立国会図書館デジタルコレクション)

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