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【二十四節気】(夏)夏至

夏至廿一日
(6月21日~7月6日頃にかけて)

夏季の中心なり。

乃東枯 菖蒲華 半夏生

うるきかるる
あやめはなさく
はんげしやうず

鹿角解 蜩始鳴 半夏生

ろくかくおつる
せみはじめてなく
はんげしやう

小男鹿さをしかつのおちぬれば
せみ/\をなきそめて
半夏はんげ生出おひでるなり

※「乃東」は、ウツボグサの古名。

夏至とは、此頃日輪にちりん黄道くわうだうの北の端を廻り、日の長き至なるゆゑ「夏至」といふ。

鹿角解とは、鹿は陽獣やうじゆなり。此時、純陽はじめやぶれ。秋の氣追々きざすゆゑ、其つのおつるなり。角も又陽精なればなり。

蜩始鳴とは、せみ秋金しうきんの精なり。金ははいに濁し、気を主どり、こえはつす。故に、蝉は物をしよくせず秋の風をくらふて鳴なり。

半夏生はんげしやうとは、此頃「半夏」と云くさしやうず。但し、薬種に用る半夏とはことなること、前の半夏生の處に云ごとし。但し、からの半夏は、此頃しやうずるかしらず。

出典:国立国会図書館デジタルコレクション『永暦大雑書大成:万民重宝


農家年中行事 夏至

秋豆まきてよし、田植は此節又は半夏生までを限りとす。
綿の手入すべし、黍、玉蜀黍植てよし、藍の肥すべし、紅花つむべし。
早藍刈りてよし、田の草、棉の草取るべし、豆の中打すべし、胡蘿蔔まきてよし。

出典:国立国会図書館デジタルコレクション『日本区分農事暦:一名農家年中行事

※ 「胡蘿蔔」は、人参のこと。こらふ。


夏至
桑入蠶室

※ 「蠶」は、蚕。

蛙■干池(■は耳+各)
孑孑化蚊
出典:国立国会図書館デジタルコレクション『七十二候新撰

※ 「孑孑」は、ぼうふら(蚊の幼虫)のこと。
参考:『通俗瓦礫集 : 真宗説教 2編』(国立国会図書館デジタルコレクション)


名花画帖 夏至

夏至一候 紅藍堪摘 べにのはな
夏至二候 安石榴明 ざくろ
夏至三候 剪夏羅赤 がんひ

出典:国立国会図書館デジタルコレクション『七十二侯名花画帖 上

※ 「がんひ」は、岩菲がんぴ。ナデシコ科の多年草。


印存 夏至

鹿角解 菊池惺堂
蜩始鳴 木村香雨
半夏生 黒氣欽堂

出典:国立国会図書館デジタルコレクション『七十二候印存



参考:『日用便覧』『書翰文精義 上巻 訂3版』『古事類苑 第2冊』『広辞林 新訂版』『神通発秘:究天極地』『天文運機術:一名・天地人三道極意(四時気候)』『日本区分農事暦:一名農家年中行事』『万暦三世相:永代雑書』『気候案内記』『明治三字経:簡易小学』(国立国会図書館デジタルコレクション)

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