【絵本野山草】(25) 冬牡丹/元日草(福寿草)


冬牡丹
花のいろ、むらさき有。紅有あり。うすさき有。大白有。花葉木とも春牡丹より小し。然し、早咲は大也。いろ、春さく牡丹より美なり。紅色、むらさきともに、葉あかききほひあり。莖葉のすじもうすあかし。八月より葉も花も出て、十一月の頃、花咲。又、つぼみ出ても、花ひらかぬもあり。但し、ぜんたい、はるのよりは小さし。

元日草
花、金色、葩 多く菊のごとし。葉、胡蘿蔔に似たり。はな、一重、八重あり。又、深黄、或は浅黄、又、白もありといふ。はな、朝にひらき、夕にねぶる。其はな、又、翌朝ひらく。久しくあり。高さ一寸より五寸、又、春の末に至れば八九寸ばかりのびる。莖をのばし、枝をのばす。葉ひらく。正月より二月まであり。山原、又、谷ぞこに生ず。近江国北山より出せり。一名 福寿草、又、漢名 報春艸、漢にも立春よりさくと有。報春鳥と同じ。よつて報春草といふ。
※ 「胡蘿蔔」は、人参のこと。胡蘿蔔。胡の国から渡来した蘿蔔(だいこん)という意。
※ 「ねぶる」は、眠る。

芲ヒラキシベ同 クキ白六
シヲウ カケヱンシクマ 生ヱンジスミ
筆者注 ●は解読できなかった文字、□はパソコンで表示できない漢字を意味しています。
新しく解読できた文字や誤字・誤読に気づいたときは適宜更新します。詳しくは「自己紹介/免責事項」をお読みください。📖
