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『開化の笑顔』川柳(15)〽客に尻見せて屁をこく人力や

出典:国立国会図書館デジタルコレクション『開化の笑顔:新柳樽 2編

〽 合乗あいのりは まちはづれから ほろみだ
〽 合乗をく 車夫くるまやは おもたかろ

※ 「ほろ」は、ほろ。副詞の「ほろ」と「ほろ」を掛けているのかもしれませんね。


〽 りに をかけて 車やはしりよる
〽 人力は 小便しようべん十丁 くそ一里

※ 「小便しようべん十丁 くそ一里」は、歩いて旅などをするときに、小便のときは一町遅れ、大便のときは一里遅れるという意。


〽 どちらへも いに車ダと 人力や
〽 人力や 丁ちんので けつあぶり
〽 人力のは 立場たてばにて 散乱さんらん

※ 「丁ちん」は、提灯ちょうちん
※ 「立場たてば」は、街道などで、人夫が駕籠かごなどを停めて休息する場所のこと。


〽 人力に ると ケットの まへだれし
〽 きやくに けつ見せて をこく人力や

※ 「ケット」は、ブランケットのこと。
※ 「まへだれ」は、前掛まえかけのこと。前垂まえだ
※ 「きやくけつ見せて…」は、人々の足が駕籠かごから人力車に変わったことで、車夫の姿(昔ながらのふんどししりからげ)が客に尻を見せつけるスタイルになってしまった滑稽味を川柳にしています。

とはいいながら、車夫も車夫で客に気をつかっていることが「人力の立場たてばにて散乱さんらんし」の川柳にうかがえますね  (*^_^*)

出典:国立国会図書館デジタルコレクション『金草鞋 1編

江戸時代の駕籠かごに興味があったら『守貞漫稿』に詳しいので見てみてくださいね。挿し絵が多いので眺めるだけでも楽しめます。👀
→ 『類聚近世風俗志 : 原名守貞漫稿 10版(第廿九編 駕車)』

下図は、明治初期の馬車と人力車の往来の様子を描いています。

出典:国立国会図書館デジタルコレクション
文明開化内外事情 初編 下



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