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摂州尼崎鳥貝(せつしうあまがさきとりがい)

摂州せつしう  尼崎あまがさき  鳥貝とりがひ

鳥貝といふもの、昔は  なかりしに、五、六十年らい、尼崎の浦より出、其はじめは、どく  ありとて、人くはざりしが、ニ、三十年このかたは、甚だ 賞歓しやうくわん することとなれり。

され共、下所の貝なる故、貴人などの料理りやうりにはもちゆることなし。

この かひとるには、かごあみを舟のともにつけて、舟には帆をかけて、風にしたがひはせゆく。

籠網かごあみ、土砂と共に鳥貝をかき入て取也。しじみはまぐり  を取に、たいがい同じ。

出典:国立国会図書館デジタルコレクション『日本山海名物圖會 五
此貝を取には  かごあみを舟のともにつけて
舟には帆をかけて風に随ひはせゆく
籠網  土砂と共に鳥貝をかき入て取也



とり貝
Photo by mominaina


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