海膽(うに)
海膽(うに)

海膽 一名 霊●子
是、塩辛 中の第一とす。諸島にあれども、越前、薩摩の物、名品とす。殻円うして、橘子のごとく、刺多くして、栗の●に似たり。住吉、二見などの浜に、此刺を削りて小児の 弄物 とす。形 鐙兜に似て、其 口 殻の正中にあり。また中に漆して器物とす。肉は殻に満ることなく 甚 微少して、膏あり。海人塩に和して酒■[■は肴+殳]の上品とす。尤 黄に赤きを帯ぶるをよしとす。大村、五島、平戸の産を賞す。紫黄なる物は薩摩島津の産なり。和潤にして、香● 甚 勝れり。越前の物は黏粘ありて、光艶も他に超たり。又、物に調味しては味噌にかえへて一格の雅味あり。海膽焼、海膽田楽など、好事に●せてしかり。

漁捕は、海人干潟に出で、岩間にもとめ、即 肉を採り、殻を去りよく洗ひて、桶に収めて、亭長に送る。亭長、塩に和して售る。
ウニとは、海膽の転じたるなり。又、一種 ●貝 と云物、此種類にして別なり。


◇

Photo by mominaina
筆者注 ●は解読できなかった文字を意味しています。
新しく解読できた文字や誤字・誤読に気づいたときは適宜更新します。詳しくは「自己紹介/免責事項」をお読みください。📖
