モノは白くなると静かになる ー壁面レリーフとデザインの話ー
KINACO の徒然です。
東京八重洲にある三井化学の本社受付エントランスにご来訪いただくと、入ってすぐ左手に巨大な白い壁面レリーフが皆さんを出迎えます。
当社が提供する材料・製品が世の中・社会でどのように使われているのか、実際に使われているさまをホンモノを使って美しく伝える映えスポットとして、撮影などでも活用されています。
この壁面レリーフ、実は2代目であるということは、三井化学の社員にもあまり知られていません。
じゃあ、初代はいつ作られたのでしょうか?
それは遡ること2016年になります。
MOLp が初めて活動を外部に展開した、インテリアライフスタイル展(2016年6月)に初代壁面レリーフが発表されました。

三井化学という名前はすごく小さく表示していた。

たったコンパネ一枚(1800×900㎜)のサイズですが、この面積を埋めるためには、かなりの物量が必要なのです。そもそも、弊社の材料・製品がどのメーカーのどの部材に使われているのか、それは手に入れることができるものなのかすらわからない状況でした。いろんな事業部に行き、いろいろな人に聞き、廃棄寸前のサンプルをかき集め、無いものは格安で買えるところを探したり、なんとか集めて、出来上がりました。
並べ方のセンスは、デザイナーさんたちのおかげです。
「壁いっぱいのレリーフを作りたい!」という野望
2018年1月、当時オフィスが入っていた汐留シティセンターに新しく開設した社員コミュニケーションスペース「LINK CAFÉ『結』」という場がありました。その『結』を印象付けるものとして、自分たちの素材や製品を知るアイコンとして、今の2代目が誕生しました。大きさは、なんと初代の3倍以上。集めた素材は5倍以上。
もちろん、素材集めは、初代とは比べものにならないくらい大変でした。正直もう二度とやりたくない…

この真っ白な壁面レリーフを眺めていると、普段は何気なく使っているパッケージや製品にしても、「それぞれ個性を持っているんだな」と改めて感じます。それは色だったり、手触りだったり、カタチだったり、機能だったり…。
それを真っ白に塗ってしまうと、個々の性格は静まり、本当に一つの物体、塊になっていく。逆手に取ると、物体に個性を紐づけていくのがデザイン(設計、意匠、しくみ、機能など)なのかな、なんて思う次第です。
2024年の本社移転で、そのまま汐留からもってきたのが、現在の本社エントランスの壁面レリーフ。
モノとデザインの関係って何だろう…と思いながら眺めてみるのも面白いかもですね。
ちなみに、初代壁面レリーフは、VISION HUB® SODEGAURA(三井化学の研究センター/千葉県袖ケ浦市) の片隅で静かに冬眠中です。
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