「捨てても捨てても戻ってくる…」風の街のゴミ問題🇳🇦
Goeie dag!🇿🇦🇳🇦(英語の "Good Day!")
先日、ナミビア南部の港町・リューデリッツへ出張する機会がありました。
目的は世界環境デーに合わせて開催された環境イベントへの参加や、
自治体関係者との意見交換、コミュニティ視察などです🌱
リューデリッツはナミビアの中でも少し特別な町です。
私の任地は内陸の、洗濯物も2,3時間で乾く とてつもない乾燥地帯ですが、
リューデリッツには海があります。
冷たい海風が吹き、フラミンゴが集まり、
ドイツ統治時代の建物も残る、美しい港町です ⚓︎ 🦩

「水」が恋しかったんです… Lūderitzに来て 海を見た時は大感激でした。
島国・日本人の血かな…
しかし、その町で私が強く印象に残ったのは、
風景そのものではなく「風」でした。
ゴミ拾い活動を見学して
出張中、役場関係者によるゴミ拾い活動を見学する機会がありました。
職員の方々が道路脇や空き地に散乱したゴミを回収していきます。
活動そのものは非常に地道で、大切な取り組みです。
けれども話を聞いているうちに、ある課題が見えてきました。

3ヶ月ワンスパンで街の各所を拾って周り、
3ヶ月後にまたここのゴミを拾いに戻る由。
拾ったゴミは、一旦は近隣のゴミ箱に入れられ、
ごみ収集の担当者が別途、ダンプサイトへ運んでいきます。

ここから回収されても、特に適切な分別はなされずに
ただダンプサイトに放置されるだけ。
ところが、リューデリッツは非常に風が強い町です。
ダンプサイトに運ばれた軽いプラスチックごみなどは、
強風によって再び飛ばされてしまうことがあるそうです。
「 町から集めたゴミが、また町へ戻ってくる 」
最初に聞いた時は少し不思議に感じましたが、実際に現場を見ると納得しました。
また、漁業業者の廃棄物は当然、生魚の臭いがすごいです。
そのほとんどはプラスチック製であり、それらもまた、
ダンプサイトに放置され、風に乗って街や海に戻っていきます。
ゴミが街に出戻るだけでなく、臭いや衛生面での課題が尽きません。
ゴミ問題は「捨てる場所」の問題でもある
日本にいると、ゴミ問題というと「ポイ捨て」や「分別」がまず思い浮かびます。
もちろんそれらも大切です。
しかし今回、リューデリッツで感じたのは、ゴミ問題は捨てる人だけの問題ではないということでした。
適切に回収する仕組み。
安全に処理する場所。
飛散を防ぐ管理体制。
そして、そのための予算や人員。
ゴミ問題の背景には、さまざまな要素が複雑に絡み合っています。
「ゴミ箱を増やせば解決する」
「住民の意識を変えれば解決する」
そんな単純な話ではないことを改めて実感しました。
世界環境デーで見た別の視点
今回の出張では、世界環境デーに関連したイベントにも参加しました🌱
そこではペットボトルや空き缶、包装材などを活用したアップサイクル製品が数多く展示・販売されていました。
ゴミを減らすこと。
ゴミを適切に処理すること。
そして、ゴミに新たな価値を見出すこと。
どれか一つだけではなく、様々なアプローチが必要なのだと思います。

上位3位までにランクインした出展者は、最大1,200ナミビアドル(約12,000円)の
賞金を手にしていました。Lūderitz役場、環境関連活動 頑張ってるなぁと感心。

各スーパーマーケットの袋の色を上手に活かしており、また
ビニールの環境上の難点、"強いが故に自然消滅しない"という
ポイントを逆手に取った、かなり しっかりした素材の鞄。
現場で見るから分かること
ナミビアに来てから、ゴミ問題について考える機会が増えました。
けれども、今回改めて感じたのは、数字や報告書だけでは
見えないことがたくさんあるということです。
風で飛ばされるゴミ。
そのゴミを拾う人たち。
そして、何とか状況を改善しようと試行錯誤する自治体職員や住民の方々。
現場には、机の上では見えない現実があります。
青い空と白い雲の下で広がるゴミの山を見た時と同じように、
今回もまた、多くのことを考えさせられる出張となりました。

こちらは海洋ゴミに関するアート🐟🐧
私の任地とは まるで異なる、海沿い・風の街であるが故の、
climate specific な環境課題を再認識させる壁画たちでした。
