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花より団子とは言うけれど。これも自律神経のせいだった。

こんにちは。なんでも自律神経のせいにするオジサン整体師、福山です。 今回もまた自律神経にこじつけていきます。

「花より団子」という言葉がありますよね。

風流より実利を取る、というやつです。花見の席で桜なんかそっちのけで食べたり飲んだりしている人のことを指したものです。

私も若い頃は花をみても「ふ~ん」みたいな方でしたが、年齢を重ねると食べるより風流の方へ目がいくのが不思議なものです。

花鳥風月とでも言えばいいのでしょうか?いや、でも先に花があるし、違うか。

なんにせよ、綺麗な景色より美味しいものの方が心が動く人というのは一定数います。美術館に行っても、出口付近のカフェのプリンで頭が一杯とかですね。

ただここで間違って欲しくないのが、こういった傾向は単に感受性が鈍いわけではないということ。

これも自律神経の観点から説明していきましょう。

美しいものに感動できないのは、なぜか

桜を見て「きれいだな」と思える人と、「ふーん」で終わる人がいます。
同じ景色を見ているのに、この差はどこから来るのでしょうか。

人の脳は常に膨大な感覚情報の中から「今、何を優先して処理するか」を選別しています。このとき、何を優先するかを決めるのが自律神経の状態です。

交感神経が優位になっているとき、脳は生存に関わる情報を優先して処理します。視野は狭まり、注意は脅威に向き、「今すぐ必要でないもの」は背景に退きます。

この観点からみると、美しい景色や音楽・芸術というのは、短期的にみれば生存に直接関係しない情報です。戦闘モードの神経系にとって、桜はただの木とうつるわけです。

一方、腹側迷走神経系が働いて「ここは安全だ」と神経系が判断しているときに、人は初めてそれ以外のものに注意を向けられるようになります。

音楽が心に染み入り、何気ない景色に奥行きと間を感じ、人の表情や感情の機微を好意的に捉える。

こういった感動や美的体験というのは、本来はギスギスした粗い感情をなだめる効果があるのですが、皮肉なことに安全の上でしか感受できないのですね。

花より団子になるのは、団子の方が好きだからではなく、神経系が「まず食べ物を確保せよ」という優先順位で動いているからかもしれません。

花見で花が見えない人の話

慢性的な過緊張状態にある方というのは、日常的にこれが起きています。

であれば、公園を歩いていても景色が目に入らないし、音楽を聴いても心が動かないのも仕方ありません。まして旅行に行っても疲れるだけです。

こういった状態が続くと「自分は感受性が低い人間なのかな」と思ってしまうことがあるようです。

しかしながら、それは感受性の問題というよりも、もう少し根幹的な部分である神経系の警戒モードが解けないが故に、美的情報の処理が後回しになっているというのが実際のところなのですね。

ですので、花より団子になってしまうときに「自分はがさつな人間だな」とガッカリすることはありません。

仮に団子を食べながら「この団子うまいな」と感じられているなら、それはそれで腹側迷走神経系がちゃんと働いているとも言えます。

「感動しようとする」とかえって冷める理由

例えば、「せっかくだから感動しなきゃ」と思って花を見るという行為は、残念ながら情動を突き動かすのに作用しません。

「ちゃんと楽しまなければ」という思考がシュピンと走った瞬間に、交感神経は少し上がってしまいます。

何度も出ますが、オーラの記事で書いたように、意識すればするほど神経系は緊張モードに入ります。

そもそも感動は、安全の結果として起きるものです。役者さんなどはその限りではないのでしょうが、「感動」は頑張って起こすものではありません。

施術後に景色が変わる

当院で施術を受けた方が、次の来院時に「前回の帰り道で、なんか街がきれいに見えました」とおっしゃることがあります。

当たり前ですが、施術前と施術後で街が変わったわけではありません。しかし神経系の状態が変わると、これまで背景に溶け込んで見えなかった情報が、ちゃんと知覚できるようになるのですね。

このように腹側迷走神経系が戻ってくると、視界が変わる感覚があるようです。

色が鮮やかに見えたり、音が丸く聞こえるという声もあります。花より団子だった人が、ふと花に目が向く瞬間が来るのです。

さいごに

花より団子は、別に悪いことではありません。

ただ、ずっと団子しか見えていないとしたら、神経系が長い間「戦闘モード」で動き続けているサインかもしれません。花を愛でる余裕というのは、神経系が安全を感じているときにしか生まれてこないのです。

四季折々の際に花より団子になってしまうアナタ。それは薄情なのではなく、少し神経系が疲れているのかもしれませんよ。


ホントの最後に。

花より団子と言えば、花より男子=松本潤=嵐(こじつけですが……)

嵐の皆さん。26年半の活動お疲れさまでした。


#自律神経 #腹側迷走神経 #過緊張 #花見 #感受性 #花より団子 #なんでも自律神経のせいにするオジサン #嵐 #整体


このnoteを書いているのは、東京・町田で「過緊張と自律神経」を専門にしている整体師 福山です。
「考えが止まらない」「休んでも疲れが抜けない」「肩や首がいつも張っている」「なんとなく体が重い」——そういう状態に、14年間向き合ってきました。
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