走る年末。師走。
師走に入ると、時間の流れが急に早くなる。
ここ1ヶ月は特に忙しくて、気づけば空ばかり見上げている。
雪が降る地域では、「雪が降るまでにやってほしい」と、あちこちから声がかかる。
いつ降るか分からない雪との駆け引き。
天気予報よりも、自分の肌感を信じながら動く日々。
その山を越えると、今度は雪の降らない地域から「年内にお願いします」と仕事が続く。
毎年のことだけれど、この時期はどうしてもバタバタする。
休みも少なく、猟にもほとんど行けない。
山を眺めて鹿や猪を想像する日々。
けれど、ふと立ち止まると、これがどれだけ贅沢な悩みなのかと思う。
独立したばかりの頃は、仕事がなくて焦りばかりだった。
誰にも頼られず、電話が鳴らない日が続き、山の中で自分だけが取り残されたような気持ちになったりした。
それが今では、少しずつお客さんが増え、「あなたに頼みたい」と言ってもらえるようになった。
そのありがたさを噛みしめるたび、忙しさも、どこか温かい。
雪が降り、年を越せば、仕事はまた落ち着く。
その頃には猟にもたくさん行ける。
季節が巡るたび、仕事と猟のバランスも変わっていく。
その流れに身を委ねて生きるのは、悪くない。
今の自分を形づくっている気がする。
しかし、年内には猪を1頭は捕りたい。
そろそろ仕事前に偵察にいかねば....…....…完
読んでいただきありがとございます!
