間抜けの決心
とうとうポチってやった。
キーガルを。

我が家の玄関は電子キー。便利なのだが、間抜けとの相性が最悪だ。
私は近所をランニングする際、ジャージのポケットに鍵だけ入れて家を出る。
走って帰ってきてすぐ、家の鍵を入れたままのジャージを洗濯機で回すという失態を2度やらかした結果、初代キーガルは事切れた。
以来、ずっとアナログ差し込み方式の鍵を使っていたのだが、ついに2代目キーガルを迎える決心がついた。
思えば私がライター業を再開したのもキーガル代を稼ぐためだった。キーガル代はすぐに稼げたが、なかなか購入には至らなかった。
皮肉にも初代キーガルが1度の洗濯で壊れなかったのが、購入を躊躇する要因である。
すでに前科2犯。一万円もする鍵を、再度壊さないとは言い切れない。
いっそ体内埋め込み型とか出ないかな。間抜けを数値化して、一定以上間抜けなら保険で手術できたら最高。
と思って検索したら、マイクロチップを手に埋め込んで施錠する技術がすでに開発されていた。手術は2秒で終わるらしい。
間抜けじゃなくても、24,000円でできるんだって。キーガル2個分と少しじゃないか。
こんな技術が開発されているということは、間抜け仲間は世界中にいるらしい。
つまり人類の進化は間抜けとの戦いだ。
私は人類をいっそう進化させるという使命を持って、間抜けに生まれついたのだ。
すごい、間抜けって高尚な自己犠牲。
人類の進化のためなら仕方がない。人生をかけて間抜けを全うしようじゃないか。
2代目キーガルよ、早く私のもとへおいで。できたら完全防水加工されておいで。
マッジで
しない
洗濯
2度と!!!!
あ、次は3回目だった。
