そこに愛はーペンダントを送る編ー
まだ迷っている。
送る なのか
贈る なのか。
昨日の記事を公開したとき、私は本屋さんにいた。
上記の内容を簡単に言うと、取引先の社長の誕生日パーティーが開かれることを直前に知らされて、慌ててプレゼント(ペンダント)を作りだしたという話。
土曜日に作業の目処がついたところでお昼どきをむかえたので、ランチをして、本屋に寄って、買い物をして帰るつもりだった。
ランチでは、息子は大好きなうどんとお寿司のセットを頼み完食した。
息子は夢中で本を見ている。彼がこのモードに入ると長い。
私は店内をウロウロしながら、下書きしたnoteを眺める。
結構広い店内には本だけでなく、雑貨なども置いてあって楽しい。ふと気づくと結構時間が経っていた。
プレゼント制作の、残りの作業工程を思うと、noteにかける時間はあまりない。帰ってペンダント磨きの続きをしようと、公開ボタンを押してから息子の様子を見に行った。
が、児童書コーナーに息子がいない。
あれ?と思って旦那がいそうなスポーツコーナーや雑誌コーナーに行ってみるも、やはりいない。
雑貨のところにおもちゃがあったので、そちらも覗くがいなかった。
というか旦那もいない。
店舗が横に長いので、行き違ったのかも知れないし、トイレにでも行っているのかと、しばらくウロウロしてみた。
しばらく歩き回ってみても、一向に出会わない。
LINEや着信を確認したが、連絡もない。こちらから連絡してみたが、返事もない。
おかしいなぁ。。と思っていると、入口の自動ドアから旦那が入ってきた。
外おったんかい!と思い近づくと、私に気づかず素通り。
息子は外にいるのかと、旦那が出てきた入り口に向かうと、店員さんが一人立っているだけで息子の気配はない。と、旦那が戻ってきた。
「どうしたん」
「息子吐いた」
え。
よく見ると、植栽のすみに座り込む息子。
旦那のジャンパーを着て下を向いている。
「ちょっとお腹痛いって言うからトイレ行こうとしてて、歩いてる途中でなんか胃のあたりが変って言い出したから、外に出ようとしたら吐いた」
入り口にいた店員さんを見ると、モップを持っているではないか。
「すぐ掃除しようとしたんやけど、店員さんが手伝ってくれて」
「一旦外の空気吸わせよ思って外に出たらまた吐いて」
「今やっと片付いてん」
中のブツは店員さんにお任せして、旦那は外のブツを処理していたとのこと。バタバタしていて連絡できなかったらしい。そりゃそうだ。
旦那から聞いた感じだと、さっき食べた昼ごはんは、すべて胃から差し戻された様子。消化される気まんまんだった寿司やうどんも、さぞ驚いたことだろう。
母がブラブラしてる間になんてことだ。慌てて店員さんにお礼を言う。
「大丈夫ですよ〜」と笑顔で答えてくれるお兄さん。
八百万の神か。今日からこの◯◯書店を◯◯神社と呼ぼう。Googleにも早急に情報の修正を提案しなければ。
お店に申し訳ない気持ちを抱えながらも、これはすぐに帰ったほうがいいと、本を買えないまま帰宅。
今度棚ごと買い占める気持ちで伺います。ほんと申し訳ございませんでした。
食べすぎかとも思ったが念のため息子を病院に連れていくと、感染性の胃腸炎だろうとのこと。食べすぎではなかった…のか?本当か。
さて。
私事で申し訳ありませんが、月曜日は打ち合わせ。当然ペンダントトップは、月曜に間に合わせる段取りを組んでいた。
けれど、学校に行けても行けなくても、この状態の息子を義父母に預けるのは気が引ける。
さらに、下手すれば次に胃から差し戻し、ないし腸から再議決の通達を受けるのは私だ。
月曜の予定はキャンセルが濃厚。
となると、完成間近のペンダントを渡せるのは随分先になる。
冗談じゃない。
おったてられたから、ここまで作れたのだ。
「時間がない中頑張りましたで賞」があるから、気になるところに目をつぶりながらもベストを目指せたのだ。
仮に渡すまでにあと1ヶ月猶予があるなら、今あるペンダントを叩き台に、もっと完成度の高いものを作り直せてしまうじゃないか。
そして再制作してクオリティがイマイチだったら、時間なかったし仕方ないよねって言えないじゃないか…。
タイムアタックであれば乗り切れても、納期があればあるだけ先延ばしにするマンに、時間をかけて丁寧に作り込むという思想はない。
こうなれば、パーティー当日(明後日)に間に合うよう送るしかない。
そのためには前日(このNoteを書いている今日)に発送しなければならない。
というわけで、短くなった締切に間に合わせるべく、昨日の夕刻から今日の午前中にかけて、息子の看病と並行して磨きの続きをした。
今日予定していた資材調達に行けないので、手持ちのパーツでなんとかペンダント状に仕立て、ラッピングもそこそこに翌日着でヤマトさんに託した。
完成したペンダントはこちら


発送を済ませひと息ついたところで、ふと、そこに愛はあるのかい?と思った。
妥協のミルフィーユで期日には間に合ったが、時間があるならもっと丁寧に仕上げて、次の機会に渡すほうが、よかったのか?
いや、、きっとこのタイミングを逃せば次はなかったはずだ。自分に言い聞かせる。
先様に喜んでもらいたい気持ち100%で始めたプレゼント計画。
それを、期日を伸ばせるチャンスを得たことで、己の「先延ばしてこれ以上時間をかけたくない欲」90%の気持ちで送りつけてしまった気がして、心からスッキリできない。
私はプレゼントを「送った」のか、それとも「贈った」のか。
この胸のムカムカが、胃腸炎からくるものではないことを切に切に願う。
