「海馬の祈り」着想の背景
その調べは
音色を変え
かたちを変えて
幾度も現れる
あるときは陰鬱に
あるときは荒々しく
そして
あるときは
静かに光を帯びる
人生もまた同じように
試練が訪れるのは
この曲のように
絶望の淵からやがて
輝きを増していくためなのかもしれない
だから
希望を忘れずに
進んでいきたい
ホルンの音色のような
やわらかな温かさに
つつまれる日まで

お読み下さって、ありがとうございます。
TALESまで足を運んでいただいている方もお見えになり感謝しています。
本作は昨年、構想・執筆し、その後も加筆・修正を重ねてきた作品です。着想の一端は、イーロン・マスク氏のNeuralink(ニューラリンク)構想にあります。
ニューラリンクは、 脳とコンピュータをつなぐための装置
・脳の電気信号を読み取る
・思考で機械を動かす(カーソル操作など)
・麻痺のある人の補助など医療目的が中心
上記のように脳の信号をワイヤレスで外部端末と通信する技術です。
「海馬の祈り」のコネクタスは、記憶そのものに介入する創作上の装置
・認知機能が回復する
・記憶を失う/置き換わる
・人格や感情に影響が出る
人間の内面そのものを更新する技術となっています。
チャイコフスキー作曲《交響曲第5番 》
「運命」を思わせる主題(旋律)が全楽章を通して繰り返し現れることが特徴です。主題は、楽章ごとに姿を変えながら現れ、不安や祈り、そして最終的には力強い響きへと変化していきます。
リンクしたのは第二楽章のみとなりますが、旋律と楽器の関係がとてもわかりやすい演奏動画です。ホルンからクラリネットへ、そしてオーボエへと、旋律が移っていく様子がよくわかる映像です。演奏者の息遣いまで伝わってくる素敵な演奏です。
ロシアのオーケストラ特有の「重さ」と「暗さ」、ペトレンコの表現する情感、旋律が語るというより滲む感じが伝わってきます。
《交響曲第5番 ホ短調 作品64 第2楽章》
作曲:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
指揮:ヴァシリー・ペトレンコ
演奏:スヴェトラーノフ記念ロシア国立交響楽
