【詩】小説「いろは楓谷」より❸「薄紫色のシャツ」
自信のなさそうな人だと思っていた
髪の毛はぼさぼさで
いつもよれよれの作務衣を着ている人
でも、少しずつあなたのことを知るうちに
あなたが眩しく見えた
一緒に白花のカタクリを探しているうちに
私が薄紫色に惹かれていた理由に
気が付いた
温かい愛情に包まれていた頃の
思い出と重なっていたから
自分の生い立ちを悔やんでいた私は
幸運な人生に憧れていて
だから
白花カタクリを見付けてみたかった
でもあなたには見付かった花が
私には見付からなかった
やっぱり幸せにはなれないんだって
思ったとき
「僕は美月さんに幸運を贈ります」
と言ったあなたの
不器用な優しさが心に染みて
思わず……泣きそうになった
この詩をお読み頂ければ、初めての方も一緒に最終話をお楽しみいただけます✨
7月3日(金)に、「エピローグ」を御紹介させて頂きます😊✨
尚、こちらから最終話「薄紫色のシャツ」をお読み頂けます💐
